七十七コ目 ページ19
土方side
俺は女男に引き摺られ運ばれた
砂利が頰を痛みつける
真逆此奴が女だとは
‥俺たちは茶番に付き合わされたのか
折角の休みが
顔を上げるとAがワナワナと怒りで震えていた
相当自分の気持ちを抑えている様だが我慢できないだろうと俺は悟った
それよりも一つ 気になった事があった
如何して横脇から血が出ているんだ?
武器は木刀だけの筈
あのままで戦ってしまったらAの身体が危ないんじゃないのか?
止めなければ
土方「や"‥めろ」
声を出したが掠れて聞こえづらいだろう
然しAは横目で少しこっちを見たがそのまま木刀を振った
こっちまでギリギリという木刀と木刀が攻め合う音が聞こえる
Aの表情を伺うと何時ものあの明るい笑顔ではなく、真剣そのものだった
‥それと 目が少し緑がかった色になっていた
確か緑色の目は死神の証だった様な‥
でもAには少しの死神の血しか流れていないとあの時聞いたが‥
「死ねよ」
Aは凛とした声で言った
その言葉は美しくあたりに響いた
このままではAは死神になってしまうんじゃないだろうか
土方「やめろと言っているだろっ!!聞こえねーのかっ!!」
Aはビクッと肩を震わせた
そうしてAは九兵衛の木刀を上に払って顔をうつ向けた
「ひじか‥た‥さん? やられたらやり返すのが当たり前なんですよ?私にとって土方さんは大切な存在 貴方が痛めつけられたら私も痛い 貴方が苦しいなら私も苦しい だから、だから、だから」
そう言いながら顔を上げたAの目に光は宿っておらず、心がここにあらずといった状態だった
九兵衛「ハァハァ‥何なんだ?此奴は‥」
九兵衛は何故か怯えていた
「こ、こんなんじゃ‥嫌われちゃう‥こんなんじゃ愛されない‥私って可笑しいの? 北大路の言った通り拷問士って可笑しい?」
そう言って俺の近くにへなへなと座り込みポロポロと涙を流し地面にシミをつくる
だがその目には先ほどとは違って少し正気に戻った様にも見えた
俺は傷だらけで重い身体を上げAの頭の上に手を乗せた
「土方さん‥私を‥嫌わないで‥」
土方「俺は‥ありのままのお前が好きだ」
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煎餅布団(プロフ) - 夜ノ宴さん» ははは‥ 狂ってるので、褒め言葉ですwww このままぶっ飛ばし続けると死オチになっちゃいそうで怖いですwww (2017年7月17日 18時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
夜ノ宴(プロフ) - ははは…夢主やば (2017年7月17日 16時) (レス) id: ddb911f0ef (このIDを非表示/違反報告)
メロンコッペパン - イエーーーイ! (2017年6月11日 14時) (レス) id: afe9bf0eda (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - メロンコッペパンさん» 上手いですw (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
メロンコッペパン - あくまで、黒執事ファンですから (2017年6月2日 19時) (レス) id: afe9bf0eda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:煎餅布団 | 作成日時:2017年3月23日 13時