twenty three ページ25
・
「これとりあえず着といて。制服は乾かしてくるから」
『岸くん本当にありがとね』
「んじゃ俺も着替えてくる。なんかあったら叫んでね!」
叫ぶって笑
渡されたTシャツを被ってみるとまた岸くんのいい匂い
何かの香水のよう。岸くんの声のイメージとはちょっと違う。
渡された服をきて、濡れている服を岸くんに渡して
とりあえず服がある程度乾くのを待つ。
ソファに座って、適当にお喋りとかしていて
でもやっぱりそこまで会話は続かなくて
私の目が見えないのが悪いんだけど
沈黙が少し続いてしまう
「な、なんかゲームでもする?」
『いや、見えないから 笑』
「そ、そっか〜」
頑張って沈黙を埋めようとしてくれてる岸くんには申し訳ないんだけど
ゲームは出来ないし会話も続かないし
頭の中ではなぜか廉が離れなくて
・
『私最近廉と一緒にいない気がする』
そう呟いたのは
岸くんに聞かせるつもりではなく
自然と口からポロリと出てしまったから
『今日朝しか一緒にいなかった。帰りには前みたいに戻れると思ってた。』
おかしい。自分がこんなこと言うなんて
岸くんが隣にいるの分かってるくせに
おかしい 勝手に口から言葉が溢れてく
おかしい さっきまでこんなこと思ってなかったのに
『私に目が見えていたら、私は何かに気付いていたかな』
そう言ってしまったのは
紛れもなく廉のことを想いすぎているからだ
558人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希(プロフ) - 続き見たいです、お願いします!更新続けてください (2018年1月30日 18時) (レス) id: 4e2b67f2e2 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - 更新、続けて下さい!! (2018年1月22日 15時) (レス) id: 902cfff11d (このIDを非表示/違反報告)
佐藤あかね - お願いします、更新を続けてください!応援しています! (2018年1月20日 16時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫央 | 作成日時:2018年1月16日 16時