167話 ページ8
NO seid
目の前の光景に、目をパチクリとさせる笠原。
「ねぇ、あの子達何やってんの？」
彼女の視線の先には攻撃し合う敦と芥川の姿。
「さっきだって、いきなり二人して耳塞いでたし。今だって皆がどうとか言ってるし。」
国「どうやら、お互いが敵だと思っているようだな。」
「まぁ一応敵なんですけどね。今はやめてほしいなぁ。おーい！二人共〜目ぇ覚ましなさぁい。」
笠原が声を掛けるもどうやら二人には届いていないらしい。むむっと顔をしかめる笠原をいつもの笑顔で見る神威。
神「ねぇ、さっき女侍さんが言ってたけど、二人は耳塞いだんでしょ？それって、すごい音が聞こえたとかなんじゃないの？」
｢どんな？｣
神｢俺が知るわけないでしょ。｣
むむむと眉間に皺を寄せて考える笠原。一方で国木田と中原は思いついたように顔を上げた。
中｢おい、俺たちに聞こえなくて彼奴等には聴こえてンだろ？｣
国｢距離の問題じゃないのか？俺たちの場所まで、その音は届かなかった…。違うか？｣
国木田と中原の言葉におお！と言い立ち上がった笠原。
｢眼鏡とおちびにしてはなかなか！｣
中｢圧死させるぞ手前！！｣
｢いやーん。｣
中原の拳をサラリと交わし、敦達を見る。お互い攻撃は当たっていないが、このまま何もしなければエンドレスだろう。
取り敢えず
｢国木田クン、行ってみようか！｣
国｢何で俺なんだ！！｣
｢国木田君が1番適任だからだよ！！｣
さぁさぁと国木田の背中を押す笠原の顔をガシリと掴む国木田。
国｢そんなに言うなら貴様が行ってこい！｣
｢いや私次あるし…あ、今行って次のを棄権すればいいんだな！じゃあ｣
神｢俺とする？｣
｢国木田クンやっぱり行こうか！！このままだと、彼奴等過労死するよ！！そして私も！！違う意味で死んでしまう！！｣
中｢いや、過労死はしないだろ。｣
国｢……何か策はあるのか？｣
｢あるあるある！！！｣
国｢信用ならん！！｣
それでもあるからと言い張る笠原を渋々信じた国木田は、頭から手を離した。
｢いてて……全く国木田クンって野蛮なのね。｣
国｢早く説明しろ。｣
｢国木田クン、ペイントボール出して。｣
国｢は？｣
｢説明するからさ。ほら、早くして。｣
そう言って笑う笠原は、ドヤ顔で説明するのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NUTS Y(プロフ) - 一気見しました！個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます！ (7月3日 16時) (
レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです！これからも頑張ってください！お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 早く続きが見たいです！ゆっくりでもいいので更新待ってます！ (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです！応援してます！o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ババロア x他1人 | 作成日時：2017年8月20日 21時
