172話 ページ13
NO seid
有「な、何なのよ、此奴等っ…!!」
先刻まで愉しそうにしていた有栖川だったが、今は顔を真っ青にしあんぐりと口を開けている。
何故か?そんなことは簡単である。
笠原と神威が何十という人を斬って殴っては、仲間を塵にする事を繰り返しているからだ。普通の、一般人には絶対に出来ない事を平然としているのだ。
普通ならば、例え作り物だろうが何だろうが、自分の知り合いを殺す事は出来ないだろう。出来ないにしても、必ずしも抵抗はある筈なのだ。
しかし、彼等は抵抗も怯えも況してや仲間を殺すという恐怖すら感じさせないのだ。
そんな姿を見れば、誰だって何だ此奴等となるだろう。現にその場にいる敦や国木田は呆気にとられ、人を殺しまくっている芥川や中也は微かではあるが目を見開いている。
まぁ先ず、彼等は笠原達が戦っている相手なんて知る由も無いのだが。
因みに今の状況というと、神威は形振り構わずかかって来る奴を全員吹っ飛ばしている。多分何やかんだ言いながら笠原の言うことを聞いていた為、ストレスが溜まっていたのだろう。自分の団員にさえ、容赦無く拳をぶち込んでいる。
そんな神威を偶々見てしまった笠原は苦笑いを浮かべながら、こちらもかかって来る奴をぶった斬っている。初めて銀時達を見たときのような焦りは無く、ただ淡々と斬っていく。
しかし、ふと笠原の動きが止まった。
「……」
構えていた刀がゆっくりと降ろされる。
遠くには三人の人影。
先刻、水色に導かれていた時に出てきた人型と同じであった。
その瞬間、笠原は目の前の、今は敵と言わざるを得ない奴等を目も止まらぬ速さで斬っていく。
その時の笠原の表情は、悲しみと後悔とが意地混じっていた。
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NUTS Y(プロフ) - 一気見しました!個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます! (7月3日 16時) (レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです!これからも頑張ってください!お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです!応援してます!o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ババロア x他1人 | 作成日時:2017年8月20日 21時