170話 ページ11
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笠原 seid
「……いやいやいや。私可愛いモンは殺生しないって決めてるんで無理です。あ、神威殺しちゃダメだよ。お前も兎なんだから。てか何とかしてよ。意思疎通くらいはできるでしょ?」
神「アンタ馬鹿なの?そもそも俺兎じゃないし。」
「てかさ、あんたのそのチョイス何なの?狼と言い仏と言い。あんたの趣味なの?」
有「アンタに教える義理はないわ。」
「辛辣っ!!」
ただ、今までのパターンから言えばどうせこの兎も大きくなるのだろう。
トトの時は狼が大きくなり、数が増えた。
仏の時は大きくなり、洗脳かなんか分からんもので撹乱させられた。
さて、次はなんだろうか。
有「…アンタ、先刻『何でも来い』って云ったわよね。」
「?嗚呼、言ったね。」
有「なら_____
アンタは知り合いを殺せるかしら?」
「…何?…っうわ!」
私の予測通り兎は大きくなっていく。そこまでは良かった。だが、兎が大きく息を吐くと尋常じゃない量の煙が吐かれた。
思わず目を瞑る。いや、もはや吹っ飛びそうな勢いなんですけどね。
息によって荒ぶいていた髪が落ち着き、それと同時に目をゆっくりと開いた。
「!?は、え…な、何でっ…!?」
神「わぁ、凄いね。これ、全員相手するの?」
自分の目をこれでもかと擦ったのは初めてだった。お陰で涙が出てきたがそんなことはいい。と言うか、嬉しいはずなのに、全然嬉しくないのが今の状況だ。
何年も見てきた。
尊敬してる奴も、一緒にバカやった奴も、背中を預けた奴も、かつては大嫌いで殺してやりたくなるくらい憎かった奴も。
皆に会いたくて、何度元の世界への帰り方を調べても何も手がかりはなくて。
なのに………
「…こうも……簡単に会わせてくれるとは…。」
私と神威の前には、歌舞伎町の奴等がいた。
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NUTS Y(プロフ) - 一気見しました!個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます! (7月3日 16時) (レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです!これからも頑張ってください!お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです!応援してます!o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ババロア x他1人 | 作成日時:2017年8月20日 21時