【鬼滅の刃】憩の呼吸とか以前に私ここの世界線の人間じゃないので！其の弐

激おこなんちゃら ページ33

猗窩座は実に愉快そうに男性の首を揺らしている

猗窩座「この男は死ぬ前に自分の子供だけは見逃してくれと言ってきたんだ。最終選別を合格して将来有望な鬼殺隊員と言っていたな」

『…見逃したのか？』

猗窩座「敵を、見逃すわけがないだろう？」

耳が、心が、本能が、これ以上この鬼の音を聴いていたくないと訴えてくる

食べた人の数が桁違いに多い

淀んだどよめきがこの鬼の奥底から響いている

言葉にならない音や呻き、動物の生活音が洞窟の中で木霊するような

鼓膜の裏側が痛くなる

猗窩座「もう闘いは終わりか？そんなものではないだろう」

ゴロゴロゴロゴロ

今度は浅く速く血液を何度も巡らせる

『憩の呼吸 拾壱ノ型・日凍』

低く低く攻め込む

もっと、もっと低く！

零度よりも冷たい刀が猗窩座の腹から肩口までを切り裂く

猗窩座「ぐっ！」

ジュァァァと音を立てて傷口が広がっていく

回復はできないだろうな

もう一度

『憩の呼吸 拾壱ノ型・日凍』

また低い姿勢をとる

刀身は宙を舞う

猗窩座「同じ手に掛かると思うか」

猗窩座が飛び上がった

そんなの予想の範囲だ

猗窩座の動きなんて小学生の50m走くらいにしか見えていない

動きに合わせて私も飛ぶ

猗窩座「っ！！！！」

『遅い』

凍える刀身が猗窩座の頸に当てられた

『己の過去と向き合え』

参ノ型を使うべきか肆ノ型を使うべきか

『憩の呼吸 参ノ型・鶯乱啼』

死ぬことで罪は償ったはずだ

なら死に際くらい

美しい過去に浸ってくれ

猗窩座は涙を流しながら消えていった

前世より達成感来てる...→←再びね！！！

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