縁側 ページ12
冨岡さん事件から五日後
だいぶ身体が動くようになった
飛び跳ねたりするのは難しいが
歩いたりする分には問題ない
善逸「Aちゃん!縁側に行かない?」
『なにかあるんですか?』
善逸によると縁側に見事な美しい花が咲いたらしい
千切ってしまうのは可哀想なので見に行こうとの事だった
善逸に手を引かれぽかぽか陽気の縁側に座る
『ほんとだ、綺麗』
撫子色の花弁が見事に開き
艶やかな花緑青がゆったりと風に揺れていた
みずみずしい花は生命力に溢れていてしばらく見入っていた
『っ痛…』
どれくらい同じ姿勢だったのか分からないが腰と背中の筋肉や繊維が悲鳴をあげていた
善逸「だ、大丈夫?」
『っぅ、無理、』
1度痛みに気づいたが最後
ズキズキと痛みは増し、神経が擦り切れそうだ
横になりたいがここは縁側、枕が欲しい
枕があればどこでも寝られるのだが
『ぜ、善逸先輩、枕を、ください』
痛みで途切れ途切れになりつつ必死にお願いする
善逸「へっ?あ、うん!ど、どどどどうぞ!!」
?、どうぞ?
善逸の手の先には彼の膝がある
まさか?まさかの膝枕?
敢えて突っ込まず、甘えることにした
『失礼します』
筋肉質で少し硬いだろうな、と思っていたのだが
思っていたより全然硬くない
安心して身を預けた
暫くすると、彼が私の背中をゆっくり叩き始めた
母にされるような優しい手つきで
ぽん、ぽん、っと安心する叩き方にあっという間に眠くなる
彼の腰に手を回しお腹に顔をうずめる
善逸「エッ!Aちゃん??」
『っはぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
呼吸をすると優しい匂いに包まれた
駄目だこれは堕ちる
3次元の世界にいた時から最推しだったのに
これは駄目だ反則だ
ぎゅうぎゅうと腕に力を込める
確かな体温は私を眠りにつかせるのには十分で
『…好き………』
そう最後に呟き、意識は急速に薄れて行った
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零凪 - 面白くて一気読みしてしまいました!オ○ロスキーは笑っちゃいますwwwP.S一個前の最初のシリーズ読もうと思って注意書き見てたら「○○(読者の名前)めちゃくちゃタイプ結婚したい」と書いてあってキュンときました( ˙-˙ ) (2019年8月20日 4時) (レス) id: bbafcd59f2 (このIDを非表示/違反報告)
多雨のドッペル(プロフ) - チョコフラワーさん» 善逸がオ○ロスキーなんですもん!責任とりますよ!!^^ (2019年8月10日 11時) (レス) id: f05a203e74 (このIDを非表示/違反報告)
チョコフラワー(プロフ) - オフ○スキーで吹かせていただきました。どうしてくれるんですか( ˙-˙ ) (2019年8月9日 21時) (レス) id: 1fc8f8edba (このIDを非表示/違反報告)
多雨のドッペル(プロフ) - 野○萬斎さん» そうですそうです!まさか伝わるとは!!○村萬斎さんですか!?ww (2019年8月7日 19時) (レス) id: f05a203e74 (このIDを非表示/違反報告)
多雨のドッペル(プロフ) - モブサイコ100さん» オ○ロスキーですねwww (2019年8月7日 18時) (レス) id: f05a203e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:多雨 x他1人 | 作成日時:2019年7月5日 21時