【鬼滅の刃】憩の呼吸とか以前に私ここの世界線の人間じゃないので！其の弐

今日が私の命日 ページ11

アオイちゃんに飛びつかれてから三日後

冨岡さんがお見舞いに来てくれた

そう、来てくれたのは良いのだが…


『冨岡さん、そろそろほんとに背中痛いです』

身体を起こせるくらいには回復した

でも背中や腕やお腹や脚やとにかく触れると痛い箇所がかなりある

それなのに冨岡さんは私の部屋に来るなり

私の頭をガっ！！と掴みガっ！！と自身の胸板に押し付け

グッ！！と押さえつけている、否、抱きしめている

だからさっきから訴えているのだが

冨岡「……」

この無反応である


『ほんと、腕も、心臓も痛いの、で』

推しに抱きしめられるとかどんな罰ゲームだよ

冨岡さん来るならもっと部屋片付けたし

なにより体臭が気になりすぎてヤバい

え、大丈夫？匂いませんか？私

しかも冨岡さん胸板やばい

すごい筋肉すごい

意外と体温高いし

なんかめっちゃ良い匂いするし

なんだこれフレグランス？(錯乱)



ほんと、もう、いろんな意味で死にそう








それから5分ほどで解放された

『勘弁してください』

シーツにくるまり団子のように丸まっている

絶対に顔を見られたくない

顔が赤いとかそういうレベルじゃない

え？肌の色赤なの？っていうくらい熱い

しんどい推し尊い


冨岡「すまない」

冨岡さんはぽんっと布団の上から軽く私の頭を叩き

何事も無かったかのように部屋を出ていった

イケメン力高すぎだろうがよ









『え、冨岡さんがですか？』

胡蝶「えぇ、Aさんが上弦と闘ったと知らせた途端血相を変えて飛んできたんですよ」


なんと、あの冨岡さんが


『っはぁ〜〜〜〜〜〜〜〜』

盛大なため息を漏らし、一言


『…無理…』

語彙力が昇天した

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