川村カップル 2【川村壱馬】

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ママの少し話して…


逃げるようにスーパーを出て来た


暗い道を袋片手に歩く自分の姿は


はたから見たらやばい子に見えちゃうかな？









でもびっくりだった。


たまたまとはいえ、まさか壱馬とママが出くわしてたなんて。









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「私達が出て行った後…倒れたって…っ、」




『っ…うん、でも壱馬が来てくれたから大丈夫だったよ』




「…っ、

Aのこと…大事じゃなかったんですかって、


感情がそのまま顔に出るような素直な子を、


あんなになるまで…って壱馬くんがっ」




『…、』





「涙目になりながらっ、自分もいけなかったって…、

毎日一緒に居たのに何もしてやれなかったってっ



私達は家族だったのに…っ


…ごめんなさいっ」







『もう…過去形？』






「え、」





『家族だった、って…』





「あ、違うのっそういう意味じゃないのっ


ただ…母親失格よね、」









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「A!!」



『壱馬っ』



「どこ行ってたんだよ、

帰って来たら居ないからマジ焦った」




『ごめんね、卵切れちゃって…

すぐご飯作るから！』









壱馬の横を通り過ぎようとした時


手首をつかまれた









「…A」



『ありがと、』



「え？」



『ママに会ったんでしょ？』









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