川村カップル 2【川村壱馬】

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数日後の夜





壱馬が帰って来る時間を見計らって夜ご飯を作ろうとしたら…









『あっ！卵無い！』









朝で切らしちゃったんだった！




壱馬が帰って来る前に急いで買いに行かなきゃ！









・









もう秋。


陽も短くなったし夜は冷えてきた


パーカーを羽織って袖を伸ばす









・









・









『うわー、寒っ』









スーパーは外よりもっと冷えてる


早く買って帰ろって思ったその時…









『っ…、』




「っ！ A…」




『ママ、』









スーツ姿のママと…


知らない男の人







その男の人が持つカゴには、


明らかに一人分ではない量の食材







そうだよね、一緒に暮らしてるんだよね


壱馬と一緒に暮らし始めてからあまりママとパパの事を考える事は少なくなった





でもやっぱり、たまにどうしてるかな、とか…


気にならないわけじゃない…



でも結局最後に出す結論は


" 相手の人と幸せに暮らしてるよね… " って…









それ、当たってるじゃん…


好きな人と一緒に居られることほど幸せな事はない


それは壱馬と一緒に暮らしてて毎日感じてる





でも…実の母が、知らない人と幸せそうにしてるのは

…複雑だった









・









「A…ごめんね、



この間、怒られたのよ。壱馬くんに」






『え、？』









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