他の男の匂いを付けてやる【長男】

弐拾肆 ページ25

. 玄弥 視点





『 玄弥 、私は炭治郎一筋だから玄弥の気持ちには応えられない

ごめんなさい 』





学校から帰り 、家の前で待っていたAにそう言われる

あぁ 、とうとう言われてしまった





｢ うん ... 知ってた ｣





チラリと見えた彼女の首筋に付いた痕は色が濃くなっていて 、上書きしやがったな

と少し悔しくなる



でももう前程悔しくは無い





｢ 俺 、やっぱお前が炭治郎と馬鹿みてぇに笑って幸せそうにしてんのが一番好きだわ ｣


『 ... ん？馬鹿みてぇに？ 』


｢ そうだよ 、ケラケラ楽しそうに笑ってんの ｣





それって褒められてる？と首を傾げたAに思わず吹き出す





｢ さぁ？ ｣





とぼければ怒り始めるが 、こらが本来のいつも通り

俺が余計にややこしくしちまったからな





｢ とにかく 、もうお前になんかしたりしねェし

何なら炭治郎を後押しするつもりだからよ ｣


『 ... うん 』


｢ 襲われても恥ずかしくねェように 、豆乳飲むこった ｣





と笑って言うとドスッと腹を殴られて蹲る





『 まぁ私も色々悪かったし 、玄弥が色々してくれたお陰で解決した部分もあるからね

ありがとうね 』





そう満面の笑みで笑ったAに





( やっぱ悔しーな )





なんて思ってしまった

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