～知り合い以上友達未満～【殺戮の天使】 (ページ28)

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26話ページ28

レ「これは、貴方のことが書かれた紙....それ以上でも、それ以下でもない。」

『うんうん。』

ザ「お前らは怖くねぇのかよ、俺が。」

レ「......怖い？

怖くは、ないよ。」

『私も別に、怖くないよ。』

ザ「ふぅん...」

信じてなさげな返事。でも、これは本当だった。

ザ「.....昔、お前等と同じことを言った女がいたよ。

最初はビビってたのに、新聞に載ってる連続殺人犯が俺だって、
気が付いてから態度が変わりやがった。

俺に、「怖くない」とか「ファンだった」とかペラペラ喋ってきてよぉ。

おもしれぇから、逃げる時間を3秒から5秒に増やしてやったんだ。

.....でも、そいつは逃げられなかった。

捕まえた途端バタバタしつこいから、「怖くないなら暴れるな」って言ったんだ。

そしたら―――

“お前に殺されたくないから言ったんだ！！”

―――だってよ。俺におべっか使って生きようとしたんだろうなぁ？

...俺は嘘が嫌いなんだ。だから.....

殺してやったよ。」

.....はぁ。そーすか。←

レ「....その話は、私が殺してもらえることと関係するの？」

ザ「....あ？」

レイは至って大真面目に聞く。そりゃそうだ、殺してほしいんだから。

...ん？待って？じゃぁこの話、私にしてんの？

レ「その手順を踏むと、殺してもらえたりするの？」

『あ、レイもファンになったりしたら、いいんじゃない...？』

レ「確かに...」

ザ「は.....？何、言って....

あぁ、そうだ！！こいつ、俺に殺されたいんだった！！」

あ、単純に忘れてたのね。←

ザ「....じゃぁ、お前はなんで怖くないんだよ」

またもやのビックリ発言をごまかすように、私を指差して言う。

『うーん....

別に今更聞いても驚かないって言うか.....』

レ「.....その姿だもんね....」

ザ「ﾁｯ、そうかよ！」

『.....それに....』

ザックなら大丈夫かな、なんて.....

ザ「あ？」

『...何でもない。』

ザ「.....で？これからどーすんだ？」

レ「隙間から右奥に行く仕掛けが、こっちにあるはず。

それを探したい。」

ザ「...おー」

『了解。』

レ「.....それと、

声が聞こえた.....」