君にクロユリの花束を【東海オンエア】 (ページ5)

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もう、限界だ。

別れよう。こんなの、耐えられない。

そうして私は荷物をまとめる。

泣きながら最低限のものをカバンにつめる。

ガチャとリビングのドアが開いた。としくんだ。

固まる私を後ろから抱きしめ、

とし「ごめん。俺またやったんだな。もうしないって約束したのに。ごめん。」

貴方「もう、限界なの。」

私は震えを抑えつつ、言う。

とし「別れるのは、やめてくれ。愛してる。Aのこと愛してる！別れたくない！二度としないから！たのむ！」

私はこれに幾度となく騙されてきた。

自分でも馬鹿だと思う。

でも、としくんが泣きながら、必死に謝っている姿を見たら、希望を抱いてしまう。

また、前のとしくんに戻ってくれる日が来るかもしれない、と。

貴方「…別れないよ。私も、としくんのこと愛してる」

私は泣きじゃくるとしくんの背中に手を回して、静かに涙を流した。

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ほんとのとしくんは絶対優しいとおもいます…

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