私、失敗しないので

Dr. 04 ページ5

貴『そこのおっさーん！こっち来て！』


男「おっさっじゃねぇー！いでぇぇ！なぁ俺死ぬのか」


頭の清々しいおっさんが泣きながらそう言ってきた



貴『そんな弱気にならない！死んだのはおっさんの毛根だけ！ほらこっち来る！』




男「お前けが人に辛辣。」


知るかハゲ。



血は･･･止まってないな、何してこんなに切ってんだよ。



まず止血をっと



貴『あぁあ、おっさんこれ縫わないとダメだね。今日針と糸持ってきて良かったよ･･･』



まぁ本当に今日はたまたま、診察あるからそのバックのまま来ただけ、その中にちょうど針と糸あったぜ。



男「え、縫う！？この子怖い！舐めときゃ治る！」



貴『そんなことしたら逆に化膿するハゲ』




男「うーわっついに言ったよこの子ハゲって」




そんだけ喋れる余裕あんなら大丈夫だね、



貴『炭治郎、押さえといて』



炭「え！？分かった！！」




炭治郎におっさんが暴れないように抑えててもらって微かに残っていた消毒を患部につける


めっちゃ痛そう笑うwww←




貴『はい、これくらいなら20秒、20秒だけ耐えなおっさん』



周りがえ？20秒！？と驚いている、

まぁこの傷小さいとはいえ10センチ弱あるだろう、



はっきり言う簡単




男「や、やめっ」



貴『おっさん往生際が悪いよ？だからハゲるんだよ男「ハゲ関係なくね！？」大丈夫





私、失敗しないので』




そこからはちょっと懐かしくて心弾んでしまった

この感覚･･･たまらない



あっという間に20秒が過ぎたが、抜い終わるのが18秒くらいだったのがびっくりした、




貴『(ちょっと遅くなったかな･･･)』



そう考えながら包帯を巻いた




貴『はい終了お疲れ様、炭治郎ありがとう』



炭「Aは凄いな！ほんとに早かった！」





あ、そっか。この時代じゃまだあまり縫うっていうの定着してないんだ、


めっちゃ見てくるやん




女「Aはいいお医者さんになるよ！！凄いわ！」



お婆「今度ワシのシワを取ってくれるかのぉ」




貴『ごめんそれは私やり方知らないな！』






え、しわってメスとかで取れるっけ！？取れないよね！？




この1件から色々な怪我や病気を治すことになった私であった。


あの頭の清々しいおっさんはもうすっかり腕も治ってるらしい


抜糸する時めっちゃ泣いてたな、傑作だった




男「俺あいつ苦手だわ！」



私もあんたみたいな頭の寂しいやつ苦手だわァ

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