私、失敗しないので

Dr. 35 ページ36

なんでこの世界お面被ってる人多いの、なんなんキャラ濃ｯ

風鈴を何個もつけた笠を被った鋼鐵塚という男はひょっとこのお面を付けていた



貴『どしたん顔がめっちゃ女の子みたいとか？まつ毛ピーンｯ！唇プルん！お目目パッチリ！鼻高っ！小顔！･･･みたいな？』



鋼「んなわけねぇだろ」




んじゃなんでだこら。気になって刀の話なんて聞いてねぇし。


イライラするのを抑えていると隣に居た炭治郎が渡された刀を抜いた


ｽﾞｽﾞｽﾞｯ



炭「おぉっ」



･･･


鋼「黒！」


鱗「黒いな･･･」


貴『まっくろくろすけ』



前のふたりがよく分からない感じで黒かと言って居たので便乗したが黒のどこが悪いのだろう･･･



炭「黒だとなんか良くないんですか、不吉ですか！？」




貴『大丈夫、炭治郎が黒だったらなんか縁起よく見えるよ。』


炭「どういう理由なんだそれ」




そういう理由だよ、

刀の色が赤であれ黒であれ、その持ち主の性格や感情が示されている訳では無いんだから多分

炭治郎は腹黒くないってことさ！むしろ何色にも染まらない黒が似合うのかもしれない。優しくて強くて長男心素敵よ



鋼「くっっ、そっちのねえちゃんも抜いてみな･･･」




貴『あぁ私か』



私何色だろ、


スっ･･･




貴『なんじゃこの色･･･』



鋼「ｳﾋﾖｫｫｫｧｫ！！赤か！」


鱗「！？」




いや、これ赤なのかな･･･鮮やかな赤じゃない･･･


この色見た事ある･･･





貴『"血液"か･･････』



刀身は元から先まで黒と赤のグラデーション、先端部分が若干綺麗な赤だが中心部分なんて静脈を流れる血液の色そのもの

そんな刀でも何故か綺麗だと思ってしまう

きっとそれは私だけじゃないだろう･･･



鋼「お前の刀も黒が大半か･･･だがいいものを見せてもらった」



さっきまで炭治郎に飛びかかりそうだったのに･･･


あれ、この刀になんか変な傷？が




貴『X･･･へぇ



鋼鐵塚さん、刀ありがとうございます。大切に使わせていただきます』




まともな敬語喋ったの久しぶりだわ


私コテコテの医者だった頃なんて病院のトップに対してタメ口だったからね、何回か辞めさせられそうになったけど手術の腕とか頭の良さで置いてもらえたわ、てか最終的に仲良くなったよすごくね



鱗「お前、敬語使えたのか」



貴『私の事なんだと思ってんだ』



炭「Aは俺の母さんや父さんに対していつも敬語で礼儀正しかったんです！」



炭治郎フォローありがとう良い子ね好きよ

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