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俺が:久々知兵助※現パロ ページ20

※モブの隼くん出てきます







「ねぇ兵助〜。隼から連絡来ないよ〜。」

「俺に言われてもなぁ...。」

私は机に項垂れながら携帯を開き、緑色のメッセージアプリを開いた。
彼氏の隼に朝送ったメッセージは放課後になっても返信が無い。

「どうしたのかなぁ。何かあったのかなぁ。どう思う?」

「だから俺に言われても...」

兵助はため息をつきながら、読んでいる本に視線を戻した。

「モヤモヤするから、勘ちゃん達誘ってアイス食べに行こ!」

私はそう言って立ち上がり、鞄を持った。

「ほら兵助!行くよ!」

兵助の手を掴み、幼馴染達を収集しに向かった。
兵助、勘ちゃん、三郎、雷蔵、はっちゃん達とは小学生の頃から仲が良かった。
それが原因でいじめられたことがあったけど、今はそんなもの気にしない。

「ねぇちょっと聞いてよ〜。彼氏から返信こないんだよね。」

「最近そればっかじゃん。」

勘ちゃんがレギュラーサイズのトリプルを食べながら言った。

「だって返信ないんだもん。」

「男が返信しなくなった時って、愛が無くなった時とか新しく女ができた時らしいぞ。」

三郎がアイスの入ってたコーンを食べながら言った。

「そ、そんな事言わないでよ!隼は忙しいだけだよ!きっと!」

なんて言ったけど、正直三郎が言ったことが大きいと思う。
愛情が無くなったか、女ができたか。
どちらにせよ私には悲しい結末しか見えていない。

「ねぇ、ゲーセンも寄ってかない?」

私がそう提案すると、皆は文句も言わずOKしてくれた。
ゲーセンまでの道中に小さな公園がある。
ほんとに小さな公園で、遊ぶ人は全然見かけない。
その公園に珍しく人がいた。
制服を着た男女だ。
チラッと横目で見ると、男の方が見慣れた顔をしていた。


「え...。隼...?」

男女は私に気づかずイチャイチャしている。
頭の中が真っ白になった。
手が震える
息が荒くなる

「さいってー」

私は携帯を取りだし、通話をかけた。
もちろん隼に。
誰だよ...なんて言いながら電話に出た。
その時隼はこちらを向いた。

「別れよう。」

私はそれだけ言って電話を切り、その場から走り去った。


「A!!!!」

そう私の名前を呼んだのは、隼ではなかった。

。→←透明な輪っか:神崎左門



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設定タグ:忍たま , RKRN , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:優乃 | 作成日時:2020年12月20日 2時

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