第9話 彼女の本音 ページ11
ー鬱sideー
鬱「俺...母さんに置いてかれたんだ浮気相手と不倫するために」
これは、俺がずっと封印してきた過去
あの事は二度と思い出したくなった
俺の最悪な記憶
鬱「その後も彼女に浮気されたりって本気で人に恋するのが怖くなってた...だから...Aの他にも彼女を作った
浮気されるなら、こっちからしてやろうって思って...ごめん」
A「...ねぇ、私何回こっち向いてって言った?」
何回やろ...意識した事が無かった
彼女は何回言ったんやろう
鬱「...分からん」
A「ずっと、寂しかった...けど鬱が好きだから別れたくなかった」
...分かってる、俺も好きだから甘えてた
本気で好きなの気づいてたけど
怖くて目を逸らしてた
A「でも...もう無理かも...」
鬱「...ぇ」
どういう意味や...Aは何を言っとるん?
A「ごめんね...鬱...大好きだったよ」
俺が最後に見た顔は...すごく綺麗で
残酷な笑顔だった。
鬱「ま...待ってや...A」
A「無理...だよ、もう耐えれない」
泣き崩れて離れていくA
...そう言えば初めてかもしれん
Aの本音を聞くんは
鬱「もう...やらへんから」
A「私ね...後悔はしてないけど、でもシッマの言う通りかもしれない」
シッマ?
なんで、いまコネシマの名前が出てくるん?
A「2人が傷つくなら...別れた方が良いんだよ 」
そう言って、Aは去っていった
俺は...追いかける資格が無いから
ただ、立ち尽くすしか無かった
鬱「...シッマやったら追いかけとったんかな?」
俺は...なにをしとったんやろう
馬鹿みたいやん...追いかけなあかんのに
分かっとるんに...
鬱「だっさ...」
自分がつくづく嫌になる...
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:由多 | 作成日時:2018年9月7日 5時