遠井さん撮影現場 【stxxx】【遠井さん】

続き ページ6

ジ「ごめんって、遠井さん」


『ねえ、その遠井さんって呼び方いつ辞めるの？』


ジ「え、やめへんよ？」


なんで？？？(3回目)



『なんで？私遠井じゃないんだけど』


ジ「え！？そうだったの！？」



『え、私今日の撮影でも言ったよね？』


ジ「ごめん、遠井さんのこと眼中になかったそして、聞く気もなかった。」


『はっ倒すぞ』


仮にも「俺彼氏だから」みたいなこと言ってたくせになんだこいつ。


ジ「変えるって言ってもなんて呼ぶの？」


『考えてなかった。なんかない？』


ジ「貧乳ツッコミ」


『は？？』


ジ「じゃあツッコミする貧乳」


『入れ替えても一緒だから』



ジ「嘘だよ、遠井さん」


『まあ許す』


ジ「甘いね、遠井さん。
　 俺のこと好きになっちゃったんじゃないのうぉううぉう？」


『前から思ってたけどそのうぉううぉう？ってやつなんなの？？』


ジ「え、煽るときに使わないの！？」


『つかわねぇよ。まず人のこと煽んな』


ジ「えー、ころんとか猿とかヤギとか使ってんだけどなぁー」


『それ同一人物。しかもまだ出て来てないんだからやめとけ』


ジ「はーい...」


やけに素直だな、裏がありそう。


ジ「じゃあ言うこと聞くからさ、遠井さんも言うこと聞いてよ」


『何でよ、それ私損しかないじゃない』



ジ「まだなんも言ってへんでww
　 で、聞いてもらうことは、今日家に着くまで俺と手を繋いで帰ること！」


『ほら損しかないじゃない』



ジ「地味に酷いな、遠井さん」


そう言いながらも、手を差し出す私。


『ほら、繋ぐんでしょ？いいわよ』


ジ「え、ほんとにいいの！？
　 マジで！？うっひょーーーー！」


『そういうキチガイなことするんだったらやめる』


ジ「え、いやです。ごめんなさい」


謝るとすぐに手を握るジェル。


別にこいつのこと好きじゃないけどドキドキするな。


ジ「あれ、遠井さん顔赤くない？」


『え、うそ、こっち見ないで！』


ジ「照れちゃってーーww」



『ほんとお前むかつくよな』


ジ「でもそんな俺が？」


『嫌いではない』


あ、駅着いた。さっさと手を離そう。


『ね、駅着いた。離して？』


ジ「ん、じゃあな、また明日」


『さいなら』


そう可愛げのない挨拶をして私は家に入った。


なんか顔が熱い。


好きなんかじゃない。ただ初めて人と手を繋いだから変な感じになっただけ。


そう私は自分に言い聞かせた。

こんな生徒会立候補者は嫌すぎるは木通り越して林→←男キャラがキチガイ？それは納得

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