半鬼の優しい少女［2］

漆拾陸 ページ29

魘(負けたのか？死ぬのか？俺が？馬鹿な…馬鹿な！！俺は全力を出せていない！！)

魘夢はずっと悔しがっていた

魘(くそォくそォ！！あのガキ共…女の方は【鬼の呼吸】ってのを使っていた…あの女は鬼なのかっ！？なぜ鬼狩りといる？なぜ無惨様に殺されない？)

ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

魘夢はもうすぐ消えるだろう

魘(ああああ！！やり直したい、やり直したい！！何という惨めな悪夢…だ…)

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『スゥ…ハー』

《だいぶ良くなってきたな》

美桜が回復の呼吸をしていると

ﾊﾞｯ

『！！』

杏「回復の呼吸ができるようだな！感心感心！」

炭「『煉獄さん…』」

杏「呼吸を極めれば、様々なことができるようになる。何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる」

炭「…はい」

『頑張ります』

すると煉獄はにっこりと笑って

杏「皆無事だ！」

《声が大きくて耳がキーンってなる…》

杏「怪我人は大勢だが命に別状は無い。君たちはもう無理せず…」

ﾄﾞｫﾝ!!

炭「『！？』」

《っ！！今の衝撃…まさか…》

美桜が大きな音が鳴った方へ目を向けると

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

《…猗窩座》

炭(上弦の…参？どうして今ここに…)

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