【千と千尋の神隠し】触れたくて。知りたくて。でも、怖い。

~30話 見せられない ページ32

＿ｺﾝｺﾝｯ





静かな部屋に鳴り響くノック音




｢んー…朝…?｣


＿ｺﾝｺﾝｯ



｢ん！っうるさい!｣


扉を荒々しく開ける




月斗｢よ!｣



お前か。


月斗｢うわ…お前顔ヒド｣




｢へ？顔?｣



鏡の前に行くと



｢うわっ!やばっ ｣




目のとことか腫れ上がってる


もしかして昨日寝ながら泣いた…?




てか、ハクに会いたくないな…






月斗｢ちょっと待ってろ｣



｢え？うん｣



しばらく考える素振りをして出ていった





あー、どうしようこの顔。


絶対心配はしてくるだろうし…







月斗｢おーい、今日も仕事俺とな｣



｢え？ハクとじゃないの？｣





”そんな顔でハクに会えんのか?”


って、わたしの頭をボンポンって。





そんなことされたらさ。
ときめいちゃうじゃんっ





＿＿ｺﾝｺﾝｯ

ハク｢(人1)、入るよ｣



｢え!｣


うそっ!せっかく顔合わせないと思ったのに!
一人焦っていると強く腕をひかれた




ハク｢(人1)。今日の仕事なんだが…｣






｢んーっ!んーっ!!｣


ハクが私を見ると同時に月斗にキスされた





しかも何度も角度を変えてくる。



月斗でハクの顔見えないけど…






｢んっ…むぅっ… ｣




てか、長い!長いから!





ハク｢……




また後でくるよ｣




それだけ言って出て行ったハク









それと同時にキスも終わる







｢はあっ…はあっ…｣




月斗｢お前なんで息止めるんだ?｣




｢なっ…｣




終って第一声それかよ!


モーバカ。ほんとに馬鹿。






月斗｢ま、これで顔見られなかったな｣


｢え？｣





もしかして、そのために…







｢やり方変えろよ…ﾎﾞｿｯ｣



月斗｢なんかいった?｣



｢あ、いえなんでも｣






月斗｢ま、また後でな ｣





とだけ言って出て行った。








ちょっとだけ。





ほんのちょっとだけ









月斗に感謝かも。

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