□ ※ ページ15
※ 痴.漢の描写が含まれます。
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翌日、いつもより10分ほど寝坊してしまって
ちょっと急いで駅まで向かい、電車に乗り込む。
それでもいつもと変わらず車内は
顔や足さえ動かせないほど満員で、
背の小さい私は人混みに押し潰されそうだった。
目の前には電車のドアがあって、
もう見慣れてしまった景色が流れていく。
目だけでちらりと横を見れば
私と同じ制服の、ネクタイからして
私と同じ学年であろう男子生徒が乗っているけど
その人物が誰かを確認することさえも
人混みが許してくれなかった。
苦しいなぁ、と思いながら
窓の外をじっと眺めていると、
ぬるくてかさついた感覚が、すーっと太腿を這った。
その感覚は、後ろに立つスーツ姿の
小太り体型の中年男性のもので、
耳元で はっ はっ と
その男性の息遣いが聞こえる。
やだ、もしかして____。
私が勘づいたその時には、
男性の手はまた更に深く入り込み、
内腿やお尻をさらさらと撫でる。
『ッあ、』
変な感覚に声が出てしまう。
はっと息を飲むと、隣に同じ高校の生徒が
いた事を思い出す。
私はスマホを取り出して
『うしろの人にち.かんされています』と懸命に
震える指でメモアプリに打ち込み、
またその男子生徒の袖をちょっと強めにクイッと
引っ張り、その男子生徒に見えるようにスマホを傾ける。
その間にも男性の手の動きは
先程より過激さを増してきていて、
私はついに、ぎゅっと目をつぶってしまった。
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作者名:ばばば | 作成日時:2019年12月11日 0時