検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:69,991 hit

□ ※ ページ15

※ 痴.漢の描写が含まれます。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


翌日、いつもより10分ほど寝坊してしまって


ちょっと急いで駅まで向かい、電車に乗り込む。


それでもいつもと変わらず車内は


顔や足さえ動かせないほど満員で、


背の小さい私は人混みに押し潰されそうだった。


目の前には電車のドアがあって、


もう見慣れてしまった景色が流れていく。


目だけでちらりと横を見れば


私と同じ制服の、ネクタイからして


私と同じ学年であろう男子生徒が乗っているけど


その人物が誰かを確認することさえも


人混みが許してくれなかった。



苦しいなぁ、と思いながら


窓の外をじっと眺めていると、


ぬるくてかさついた感覚が、すーっと太腿を這った。



その感覚は、後ろに立つスーツ姿の


小太り体型の中年男性のもので、


耳元で はっ はっ と


その男性の息遣いが聞こえる。


やだ、もしかして____。



私が勘づいたその時には、


男性の手はまた更に深く入り込み、


内腿やお尻をさらさらと撫でる。


『ッあ、』


変な感覚に声が出てしまう。



はっと息を飲むと、隣に同じ高校の生徒が


いた事を思い出す。



私はスマホを取り出して


『うしろの人にち.かんされています』と懸命に


震える指でメモアプリに打ち込み、


またその男子生徒の袖をちょっと強めにクイッと


引っ張り、その男子生徒に見えるようにスマホを傾ける。


その間にも男性の手の動きは


先程より過激さを増してきていて、






私はついに、ぎゅっと目をつぶってしまった。

■※→←□



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
246人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ばばば | 作成日時:2019年12月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。