ちび、動きます《Y.M》

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荷物を詰め終えて、まさくんと



直接宿舎へ向かった。



もう既に体育館は閉まっているし



選手の皆さんも宿舎に向かっているので



体育館に戻る必要がないのだ。



『まさくん、わざわざありがとう。』



柳田｢別に好きで着いてっただけだからいーよ。
昼のサーブのお詫びと思ってくれると嬉しい。｣



まさくんはちょっと申し訳なさそうにしながら



そう言う。



こういうところはとっても律儀で、




人間としてよく出来ているなぁと




8、9歳ほど年下の私でも思う。




『そんな、気にしなくていいのに。
ぁ…でも、まさくんとお話できたから、
よかったかな。 』




柳田｢はは、何だそれ。話すだけでいいのかよ。
…ま、いいや。とりあえず部屋まで送る。
監督に部屋番号聞いてあるし、行こ。｣




『あ、うん！』




まさくんはそういうと、荷物をパッと




私からとりあげて、持ってくれた。




持ってくれなくていいのに！と言うとまさくんは、




｢”一応”Aも女性だし。｣と、




一応 を強調して私にそう言った。





.

2人で私の部屋まで行くと、中まで荷物を




運んでくれた。




『ありがとう、まさくん。また明日、かな？
明日も、よろしくお願いします…！』




柳田｢ん。慣れなくて大変かもしれないけど
一緒に頑張ろうな。こちらこそ、明日もよろしく。｣




最後にそう交して、部屋のドアを閉めた。









ㅤㅤㅤㅤ

＿＿＿さて、ジャージの持ち主を探さなくては。

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