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今日は金曜日

私は金曜日が一番好きだ


空を見上げ、いい天気だなとぼやく


昨日は小説を読み終わってしまったので、今日はミステリー物の小説を読んで登校


何故が隣に奏先輩がいるのは知らない


先輩を無視して教室に入る


鞄を置いて、椅子に座って、小説を読む


なんて幸せなんだ...

そんな事を思っていると、数人の女子に話しかけられた


「ねぇ、苗々瀬さん
ちょっと話があるんだけど、空き教室行かない?」


『分かりました、空き教室ですね』


小説に栞を挟み、立ち上がった



女子の後に続いて空き教室に入る


教室の真ん中まで着いた時、女子生徒は私の方へ振り返った


「ねぇ、苗々瀬さん
なんで最近先輩といるの?」


『先輩?奏先輩の事ですか?
知らないです
私は別に一緒に居たくありませんし、』


「そうゆうの、ウザイんだよね」


すると女子生徒は、ポケットからカッターを出した

ギギギっと刃を5センチくらい出して、私に近寄ってくる


「あんたなんて、要らない

奏先輩に、嫌われちゃえばいい」


そう言って、振りかぶったカッターは私の腕へ下ろされた



ドクドクと溢れる血

床へタラタラと流れ落ちている


何が起きたのか分からない私は、腕を眺めて目を見開くことしか出来なかった



すると、女子は、「違う、違う、違う!!」と、叫び始めた


もちろんこれは演技だろう


ほかの数人の女子は、叫んだ女子の周りに集まって、「大丈夫、大丈夫」なんて、背中をさすっている


カッターを持っているのはそっちの子


切られたのは私


何これ


カッターキャーの逆パターンみたいなこと?


女子の声に気づいた人たちが空き教室に集まる


先生が入ってきて、女子が泣きながら


「苗々瀬さんがっ、私が邪魔だからって...自分を切って、私のせいにしようとして...」


どうして?


私の時は信じてくれなかったのに


どうしてその子のことは信じるの?

どうして私にそんな目を向けるの?



なんで、なんで、なんで、


あぁ、もう、いいや...


寝てしまえ



そう考えて、私は意識を手放した

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作者名:エリサ | 作成日時:2017年8月16日 12時

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