188話 思ってもないこと ページ46
俺がガラス張りの病室を見つめていると、声をかけられた。
近藤「昨日から一睡もしてねぇじゃねぇか。俺と交代！！俺、寝てきたから」
そう言ってきた近藤さんの顔を見れば、目の下にクマができていた。
近藤「・・・メイクだ」
すると俺たちの後ろから、大きないびきが聞こえてきた。
旦那はバカみてぇに熟睡してやがった。
空気呼んでくだせ、旦那。
近藤「Aちゃんに聞いたぞ？トシと派手にやりあって、珍しくお前が負けたらしいじゃねぇか」
総悟「今は野郎たちの話はやめてくだせェ」
近藤さんはそれでも話を続ける。
近藤「トシも言ってたぞ？今のお前に負ける気がしねぇってな」
総悟「やめろって言ってるんでィ！！！」
俺は大声を出し話を続ける。
総悟「なんだってんだ、どいつもコイツも・・。Aも野郎も、姉上がこんなんだってのに姿も見せやしねェ」
近藤さんは反応しない。
そして
総悟「Aだって家族だなんて本当は思ってねぇし、野郎だって、昔振った女がどうなろうが知ったこっちゃねーてわけかィ」
ーーーー近藤side
総悟は言った。
俺の中では数日前のAちゃんと、昔のトシを思い出した。
トシ、お前はずっとミツバ殿のことを・・。
それにAちゃんは
『結局私はココにいて、家族だと思い込んでいただけなんです』
『私は本当の家族じゃないから』
泣きながらそう言っていた。
だから俺は、総悟がトシとAちゃんをそんな風に言ったことが悲しかった。
俺は総悟を諭し始める。
近藤「・・・・総悟。やっぱお前疲れてるみてぇだな、寝ろ」
俺がそう言うと間を空けて言う。
総悟「・・・軽蔑しましたか？」
近藤「寝ろ」
俺はそれ以上なにも聴きたくなくて、総悟を寝かせようとしたが
総悟「邪魔ですかィ？俺は・・。土方さんやAと違って・・」
総悟のその言葉で、俺は少し頭を冷やさせようと総悟の胸ぐらを掴み、殴ろうとした時だった。
山崎「局長ぉお！！大変です！！副長が！！」
話を聞き、山崎に掴みかかる。
近藤「山崎！！テメェなんで今まで黙ってた！！」
山崎「すみません！！副長に口止めされてたんです！！親類縁者に攘夷浪士と関係のある者がいれば、沖田隊長が真選組での立場を失うって！！」
山崎のその言葉を聞いて衝撃を受けた。
近藤「トシの奴、鼻っから一人でカタつけるつもりだったな」
ーーーーーー
どうもsideが行ったり来たりします笑
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小鈴 - 沖田の語尾の小さいひらがながあるじゃないですか。あれをカタカナにしたほうが読みやすいかもしれません！あと、とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2017年3月22日 11時) (
レス) id: 7ef5a986e0 (このIDを非表示/違反報告)
femme - 久兵衞でなく、九兵衞ですよ (2016年6月21日 23時) (レス) id: 566dc5cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田いずみ | 作成日時：2015年12月9日 22時
