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182話 無視するな ページ40

「で、なんの仕事なんですか?」


とりあえず土方さんに着いていき、言われた通りコンテナで待機していると、土方さんは無視しやがる。
急に隣のザキさんがお煎餅を渡してきた。


「煎餅はいいわ、団子食べてるし。それよりザキさん。なんでアフロなの?」


山崎「ちょっとしたわけがあってね」


するといきなり土方さんが噴き出した。
おい、今なにか笑えることあった?


土方「なんじゃこりゃあぁああ!!水、水!!」


山崎「差し入れですよ。沖田隊長の姉上様からの」


土方さんは喉を抑えて苦しんでおります。
ミツバ姉の差し入れなら検討がつく。


「ホント、食べなくて正解だったわ」


土方「テメェはわかってて食わなかっただろ」


難癖つけてきましたよ、この人。


「そんなことよりも、なんで会わなかったんですか?ミツバ姉に」


私が土方さんに聞くと、土方さんは無視して今回の不審船調査について話し出す。


土方「テメェもこないだのときにわかっただろ。最近の攘夷志士の使ってる武器は、物が違ってきている」


「おい、都合が悪いと無視か、コラ」


土方さんはそんなことを気にせず話を進める。


土方「廃刀令のご時世に、民間でそんなモン手に入れるのは容易じゃねぇ。幕府の誰かが横流ししてるのは間違いねぇんだ」


タバコを吸いながら言う土方さん。
するとザキさんが再び突っ込むが、またはぐらかす土方さん。


山崎「ミツバ殿、大層な貿易商と結婚するらしいですよ」


土方「知るか。いちいちうるせーんだよ」


そう言うと煎餅を食べ始めた土方さん。
おい、また同じことの繰り返しじゃねぇか。
そして案の定噴き出しました。
汚いよ土方さん。


山崎「あ、あれ!!」


なにかを見つけたザキさん。
指差す方向を見れば取り引きをしている船を見つけた。


土方「A、船の持ち主わかりそうか?」


そう言われて赤い瞳で見てみると


「てん・・かい・・・やって書いてある」


土方「そうか。山崎、車だせ」


そう言われザキさんは急いでパトカーを取りにいった。
私たちはパトカーに乗り転海屋に向かった。


「しかし簡単に志士への武器横流しを認めるとは思えないんですけど」


土方「あぁ、そんときはそんときだ」


そんな会話をしていたときだった。


「あれ?門の前に誰かいるみたい」


土方「みてぇだな。テメェら職務質問しろ。抵抗するならかまわねぇ」


そう言われてザキさんはパトカーを止め、私たちは降りた。

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小鈴 - 沖田の語尾の小さいひらがながあるじゃないですか。あれをカタカナにしたほうが読みやすいかもしれません!あと、とても面白かったです!これからも頑張って下さい! (2017年3月22日 11時) (レス) id: 7ef5a986e0 (このIDを非表示/違反報告)
femme - 久兵衞でなく、九兵衞ですよ (2016年6月21日 23時) (レス) id: 566dc5cd32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2015年12月9日 22時

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