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169話 お父さんは心配性* ページ27

私たちはただいまパトカーに乗っています。


「あー、忘年会始まってるんだろうな」


そう言いながら、携帯の画面を見ると20:32の文字が写し出されていた。


総悟「そうだねェ。ま、テメェが突っ走ることがなけりゃ、こんなことにはならなかったがね」


嫌味たらしく言う総悟。


「わかった、次からは気をつけまーす。近藤さん心配してるだろうな」


総悟「確かに、心配もしてるだろうねェ。ま、擦り傷程度で済んでるんで最初は心配しやすが、問題ないだろィ」


私の体は血まみれだけど、返り血だから問題ない。
ただ一つ言うならば


「忘年会始まっててもいいから、お風呂入りたい・・気持ち悪い」


総悟「久々の大仕事だっしねェ。テメェが血まみれなんていつ振りだか。ま、テメェが鈍臭いせいで、俺も少し血を浴びやしたが」


「悪かったな、鈍臭くて」


私がイライラしていると


隊士「着きましたよ、二人とも」


そう言われパトカーから降り屯所の玄関に向かうと、こちらに向かってくる足音が聞こえてくる。


近藤「帰って来たか!!あまりに帰りが遅くて心配・・・ってえぇええ!?」


出迎えてきたのは近藤さんと土方さん。
近藤さんは驚いて口を開けたまま止まる。


近藤「Aちゃんんんん!!どこ怪我したの!?手当しないと!!トシぃぃい!!Aちゃんが!!Aちゃんが!!」


強く肩を掴まれて思いっきり揺する近藤さん。
やめて、本当にまたゲロインになっちゃう・・


土方「おい近藤さん、落ち着け」


そこで土方さんが近藤さんを止めに入るが、近藤さんは聞く耳持たず。


近藤「やっぱ女の子なのに危険な場所に行かせたからだぁああ!!お父さん失格だよぉおお!!」


と言って泣き出した近藤さん。
いや、あの本当に落ち着いて・・


総悟「近藤さん心配ねぇですぜ。コイツの独断で勝手に突っ込んだ挙句の果てでさ」


近藤「だからあれ程勝手に危ない所に行っちゃダメだよって教えたじゃんかぁああ!!」


おい総悟、お前余計に近藤さんを発狂させてどうすんだ・・本当のこと言えや。


「あの、近藤さん?」


近藤「なに!?手当てならするからね!!」


「その・・これ・・・返り血です」


しばし沈黙の後、抱きしめられた。
そしてすぐにまた泣き出した近藤さん。


近藤「よかった・・。Aちゃんが、みんなが無事でよかったぁあ!!な、トシ」


土方さんは苦笑してます。
でもこれだから近藤さんは好きだ。

170話 お風呂へ突撃*→←168話 ヒーローは遅れてやってくる*



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小鈴 - 沖田の語尾の小さいひらがながあるじゃないですか。あれをカタカナにしたほうが読みやすいかもしれません!あと、とても面白かったです!これからも頑張って下さい! (2017年3月22日 11時) (レス) id: 7ef5a986e0 (このIDを非表示/違反報告)
femme - 久兵衞でなく、九兵衞ですよ (2016年6月21日 23時) (レス) id: 566dc5cd32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2015年12月9日 22時

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