213訓 忘れちゃならねぇモンもある ページ19
カァカァカァ
カラスの鳴き声が響いている。
俺はアバズレどもに縛られて身動きがとれない。
そんな俺の目の前に目線を合わせて座る野郎がいる。
全蔵「よぉ、探したぜ」
銀時「随分と長い便所だったな」
俺の状況を見て野郎も察したのだろう
全蔵「全て終わったか。ま、命があっただけありがたかったと思え」
そう言いながら、縄で縛られた俺を野郎は解放してくれた。
全蔵「あの過ちをおかした時点でこうなる事は決まってた。アイツらと会う事はもうねぇだろう」
野郎はお椀に酒を注ぎ始めた。
全蔵「嫌な事は飲んで忘れちまいな」
野郎から渡されたお椀。
目の前に出されても俺は飲む気がしねぇ。
銀時「そんなんじゃ・・忘れられそうにねぇよ」
全蔵「よっぽど酷い目にあわされたようだな」
思い出しただけでも辛い。
７股かけた俺のモンを７つに砕いてばら撒くなんざ言って、俺をこんなとこにぶら下げていったアバズレ。
銀時「アバズレどもは道具集めに帰りやがった・・でもそれっきり戻ってこなかった」
全蔵「ま、オメェのツラなんざ見たくねぇだろうからな」
しかしよく２週間も生きていたなと野郎は言う。
銀時「毎日毎日、覚えのあるモンが置いてあった。酒なんかじゃ忘れられそうにねぇ味だった」
毎日毎日、アイツらが俺のために作ってくれたものが置いてあった。
俺はお椀にあった酒を地面に流した。
銀時「忘れちゃならねぇ味だった・・」
俺はかなり反省した。
銀時「俺はテメェの体面ばっかで、アイツらの事なんざ考えてなかった。なのにアイツらは、騙してる俺のために、忍んで飯を届けてくれた」
こんな俺のためにアイツらは・・
銀時「俺は・・アイツらのためになにができる」
そんな俺に野郎は言う。
全蔵「・・お前にできる事なんざ、もう何もねぇよ」
ゆっくりと立ち上がった野郎は言う。
全蔵「酒、やめただろ？」
背中を向けた野郎に俺は言う。
銀時「禁酒で済むなら、いくらでもやってやるよ。でもそんなんじゃ・・アイツら・・」
全蔵「・・伝わってるよ。見てみろ、その椀」
そう言われて先程酒が入った椀を見れば
�爛疋奪�リ大成功！！��
と書かれていた。
まさか・・・まさか・・
全蔵「お前今、酒やめるって約束したよな？」
今の俺はとてつもなく酷い顔をしていただろう。
アイツら全員に嵌められたという事だ。
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沖田いずみ(プロフ) - 八雲さん» 3月に公開予定です（＾_＾）申し訳ないですがお待ち下さい！ (2018年2月25日 23時) (
レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
八雲(プロフ) - すみません、続のパスワードってどうなんですか？突然ですみません (2018年2月25日 22時) (レス) id: 156f742ab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 沖田いずみさん» いえいえ！！読みました！！ありがとうございます！！ (2017年12月24日 22時) (レス) id: 2513547d82 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんさん» すみません！分かりにくくて（ ; ; ）part７のほうでやらせてもらってます！ (2017年12月24日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 沖田いずみさん» そうなんですか！？すいません！読んできます！！ (2017年12月24日 21時) (レス) id: 2513547d82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田いずみ | 作成日時：2017年3月4日 22時
