【銀魂】副隊長は天人さんです＊完結編

４６＊ ページ48

総悟「みんな同じ反応だ。見て分かるでしょ？コイツは・・泉は・・そう長くねーですよ」


その沖田くんの言葉通りだ。
見て分かる。こりゃ・・そう持たねぇ。


銀時「・・こりゃ」


持たねぇなと言おうとした時だった。


「・・・総・・悟」


ゆっくりと白いベッドの中から手が伸びてきた。


総悟「・・おう、目ー覚めたか？」


そう言って、Aちゃんの視界に入るだろう所に沖田くんは立つ。


「・・・アレから、何日・・経った・・の？」


アレからとは自身が倒れてからと言う事だろう。
きっとAちゃんの視界には、ボヤける沖田くんしか見えていない。
それでも沖田くんは気にすることなく話す。


総悟「まだ一日も経っちゃいねーよ」


「そ・・か・・まだ、大丈・・夫だね」


薬品臭いから病院送りにされたみたいだけどとAちゃんは笑った。


総悟「あぁ、倒れたんだ。病院送りだけで済んでよかっただろ？大丈夫だA。俺は、ココにいるから」


「・・いなくて・・い」


その言葉に沖田くんは驚いた顔をした。
何も返さない沖田くんに、Aちゃんはもう一度いなくていいと言った。


総悟「ど、どうして・・」


戸惑う沖田くんにAちゃんは言った。


「・・私を・・・死なせないって・・助け・・くれる・・んでしょ？」


だったらと溜めるとゆっくりと起き上がった。


「だったら・・・んなとこいないで・・」


そしてそのままベッドの脇にフラリと立ち上がった。


総悟「A、横になってろ」


近くにより横にさせようとする沖田くん。
そんな沖田くんの手を振り払われた。


「さっ・・さと出てって！！！助けて・・くれるなら・・早く・・助けてよ！！！ゲホッゴホッゴホッ！


沖田くんは衝撃で床に座り込んでいる。
Aちゃんはそのままベッドに寄りかかり咳き込んだ。


銀時「お、おい！」


俺はすぐ様咳き込むAちゃんの背中をさすり、看護師を呼ぶボタンを押した。


「離して！構わないで！！いつもなら、諦め・・ないくせに・・・諦め・・るなんて許さない！！護って・・くれるって・・言った・・じゃん！」


そのAちゃんの片手には一本の簪が握られていた。


総悟『ピアスはテメェの暴走を抑えるためだが、その簪は俺が近くで護ってやるから信じろって意味で渡したもんでィ』


沖田くんはソレを見て何かを思い出したようだ。


総悟「お前、ソレ・・」


するといきなりドアが開いて、看護師が慌てた様子で入って来た。

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