４５＊ ページ47
２階への階段を上り、俺は２０３号室を目指した。
もうすぐ着くなと思った時だった。
銀時「・・・何してんだよ」
２０３号室の近くの椅子で座っているのは、よく見知った・・というより先ほど別れた神楽の姿だった。
神楽「本当に治せるの？厭魅って奴見つければ、姉御もAも治せるの？」
俺に向かって話す神楽。
俺は肯定も否定もしなかった。
ただわからないとだけ答えた。
神楽「姉御は今日で１４日。もう後がないアル」
そう言われて廊下の時計を見れば、０時２３分を示していた。
もう次の日に変わり、命のカウントダウンがまた一つ進んだ。
神楽「Aも・・今までの事があって・・死にかけてるネ・・」
そう言って涙を溜める神楽。
神楽も昔からの友人であるAちゃんの現状を見たのだろう。
土方くんと同じ顔をしていた。
神楽「・・・あの様子じゃ・・今日生きるのも精一杯・・」
銀時「・・神楽」
神楽「サドのあんな顔初めて見た・・。お前もAに会いに来たんだロ？」
そう言うと神楽は立ち上がり
神楽「サドはわかってるアル・・。でも万事屋は諦めるつもりはないネ」
俺に背中を見せ歩き出した。
銀時「アル捨てたんじゃなかったのか？」
神楽「また同じとこツッコんでんじゃねぇヨ！」
それだけ言うと走り去った神楽。
銀時「・・仕方ね、入るか」
俺は２０３号室のネームプレートに�狆�湊A�瓩判颪�れている事を確認し、ドアをゆっくりと開けた。
？「・・今度はアンタか」
そう言うのは、先ほど雨に濡れながら出て行った沖田くんの姿。
銀時「�爐廊瓩辰討覆鵑世茵��爐廊瓩辰董�
総悟「入院して２時間もしねー内に、土方さん、近藤さんと山崎、チャイナの次は義兄弟さんが来るたァ・・・全く、コイツは人気者だねェ」
ゆっくりと白いカーテンの方を見る沖田くん。
銀時「で、どうなんだよ」
総悟「見りゃわかりやすよ」
そう言う沖田くんは、カーテンを開けて中に入って行く。
俺はソレを追うように入れば
銀時「・・・」
言葉が・・声が出なかった。
立ち尽くしたまま何も話さない俺を見かねてか
総悟「みんな同じ反応だ。見て分かるでしょ？コイツは・・Aは・・そう長くねーですよ」
冷静に沖田くんは言ったが、言われなくてもわかる。
白いベッドに横たわるAちゃんは、白い髪に白い肌。
心電図に酸素マスクに点滴など、色んな管に繋がれて、荒い呼吸をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか？ (2019年4月28日 16時) (
レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます！！涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます！！長引いてますがよろしくお願いします！！ (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい！！ (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです！むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです！1日の楽しみになってます！応援してます！！ (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沖田いずみ | 作成日時：2017年11月5日 22時
