【銀魂】副隊長は天人さんです＊完結編

１８＊ ページ20

「たーだーいーまー」


総悟「お前なぁ、人の耳元で大声出すんじゃねぇよ」


俺は背中のAに文句を垂れる。
Aの大きな声に心配していたみんなもバタバタとやって来る。


山崎「お帰りAちゃん」


みんなで安堵した顔しやがって。
そのために俺が一緒に行ったんだから心配すんじゃねぇよ。


土方「総悟、ちょっと話がある」


そんな俺たちの前にタバコを咥えた土方さんがやって来た。


総悟「ココじゃダメなんですかィ？」


土方「・・・あぁ」


そう言ってチラリと後ろのAを見たことで、Aには聞かせたくない話なのだと理解した。


総悟「A、さすがに疲れたんで部屋に直行するぜ。じゃねぇや、ござるだ」


「今まで忘れてたくせに今更抜刀斎頑張らなくていいから」


私も眠いから連れてってと後ろのAは言う。


「あ、部屋行く前に力水で栄養取らないと」


総悟「オロナミンCならある」


「オロナミンCは力水じゃありませーん」


総悟「あいにく力水は切れてるから我慢しろ」


そう言って俺は背中に乗せたまま部屋へと向かった。
とにかくコイツを寝かせたら、土方さんの話とやらを聞こうではないかと考える。


ーーー


「ふぅー」


オロナミンCを飲み終わり、布団で横たわるAに俺はソッと布団をかける。


総悟「大丈夫か？」


「うん」


総悟「まさか明日も一人でどっかに繰り出したりするんじゃねぇだろうな」


スナックお登勢からお前の酒代払えって連絡きたぞと言えば


「あー力水足らなくってねー。でも一人じゃなかったから大丈夫ー」


総悟「は？」


一人じゃないってどういうことだと思えば


「神楽ちゃんと新八くんもいたから大丈夫だよ」


まぁまだ何でも屋やってるみたいだけどと笑う。
ま、あの二人はコイツが白詛にかかってる事もわかってるから問題ないとは思うが、あまりウロウロされては困るためクギを刺すことに。


総悟「あんまり出歩くんじゃねぇぞ。かぶき町は前にも増して物騒になってんだからな。女の一人歩きなんざ襲ってくれって言ってるようなもんだろうが」


「問題ないよ。そん時は刀あるし」


と笑った。
アレからAの目も見えずらくなったのだろう。
銃は使わず刀しか使わない。
刀なら見えなくても何とかなるとコイツは思っているのだろう。


総悟「そうかい。ま、護身ぐらいに留めとけよ。んじゃ、おやすみ」


そう言って俺は部屋を出た。

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