【銀魂】副隊長は天人さんです＊完結編

１１＊ ページ13

ーー山崎 side


えーと・・お久しぶりです。
地味崎こと山崎退です。
町では白詛が流行り幕府はかなり衰退した。


山崎「しかし局長が捕まってるって、どうやって取り戻すんですか？」


？「いや、近藤さんだけじゃねぇ・・。あの人も捕まってんだとよ」


タバコの匂いが漂い後ろを振り向けば


山崎「副長」


前までのV字前髪ではなくなった副長の姿。


土方「さてと、どうやって二人を取り戻すか計画ねらねぇとな」


そんな会話をしていた時だった。


神山「だ、大丈夫っすか？いつもに増して具合悪そうっすよ！？」


「だ、大丈夫だから・・・。とにかく・・離れてって・・」


こちらに向かって来る足音。
そしていきなり開いた襖。
中に入って来た人は


山崎「って、ちょっ！」


俺に向かって倒れこんだ。


山崎「Aちゃん！！大丈夫！？」


「大丈夫だから・・・。ザキさんも離れて」


普段はヘラヘラとした喋り方が変わっている。
きっと体が辛いんだ。


？「自分から倒れ込んでおいてなに言ってんだ。具合悪りィなら寝てろって言っただろうが」


そう言ってAちゃんの頭から金色の髪を取ったのは、赤い着物で長髪を後ろで結んだ沖田隊長。
Aちゃんの髪は白髪で・・。


総悟「・・って、酒飲んでるなテメェ」


そう言われて俺も確認すればお酒臭い。


土方「ったく、病人が酒飲んでんじゃねぇよ。つうかまたツケ払うのは俺か」


「私は病人じゃない！！」


俺に倒れ込んでいたAちゃんは、立ち上がると刀を副長へと向けた。


土方「そうかよ。そう言うならその冷や汗なんとかしろや」


副長は刀を向けられても焦る事なくAちゃんの額にデコピンをお見舞いした。
それによりフラリと後ろに倒れる。


総悟「おっと」


それを受け止めた沖田隊長。


総悟「土方さん、酒飲んでんですからお手柔らかにお願いしやすよ」


俺にだってわかる。
今まで白詛にかかった隊士が半月後には亡くなった事くらい。
だからこそAちゃんの命が短いってことも。
それでも沖田隊長は、Aちゃんに白詛だからと理由をつけない。
具合悪いとかお酒を飲んでるからとかそれで済ませる。


総悟「酔い醒ましに行くぞ」


そう言って沖田隊長はAちゃんを横抱きにした。


「歩けるって・・」


総悟「飲み過ぎの千鳥足がなに言ってんだ」


二人はそうして消えた。
沖田隊長だって気づいてるはずなのに。

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