９＊ ページ11
怒った調子のAちゃんは、俺の方に背中を向けてしまった。
お登勢「アンタ、あんまり人の詮索ばっかするんじゃないよ」
そう言って俺の空になったコップに再び酒を注ぐババア。
銀時「おい、なんか知ってんのかよ」
俺はAちゃんに聞こえないようにババアに小さな声で尋ねる。
お登勢「真選組は解散した」
銀時「そうみてぇだな」
お登勢「この世界がおかしくなって国は助けもせずに逃げたんだよ」
銀時「どういうことだよ」
お登勢「すべては５年前に広まった殺人ウィルス・・白詛のせいさ」
銀時「ウィルスだ？」
その時だった。
ガジャン
「あー聞こえないとでも思ったー？お酒がマズくなった」
その正体は机に勢いよくコップを叩きつけた音。
「帰る」
神楽「だからさっさと帰れって言ったのよ」
お登勢「代金払って行きなよ、アンタ」
「ツケといてー」
銀時「え、ちょっと・・」
Aちゃんはソファーから立ち上がると、俺たちに見向きもせずにお登勢の入り口を開けた。
「・・・ねぇ、義兄弟さん」
俺たちに背中を向けていたAちゃんは振り返ると
「あまり私に近寄らない方が身のためだよ」
じゃ、さよならと言った顔は死神の顔ではなく、昔のAちゃんそのものだった。
銀時「俺、もしかして空気読めなかった感じですかね・・」
お登勢「読めなかったね。あの子の前で真選組の話はおろか、白詛の話なんてするもんじゃない」
銀時「どういう意味だ」
お登勢「感染者はね、半月で死ぬ。対処法はない。発生源も感染経路もない死病。全身の毛髪から色素が抜けて白くなる・・その症状から白詛と呼ばれるのさ」
神楽「気づかなかったの？アンタ」
そう言われて思い出す。
銀時「・・・でも・・まさか・・髪は金色だったぞ」
神楽「睫毛は白かったでしょ？そう長くはない」
銀時「・・嘘だろ」
神楽「一週間前からよ、人斬りを始めたのは。それまでは拳銃を持って走り回ってた」
お登勢「あの髪もカツラさ。あの子はヤケになってんだよ。いつ倒れてもおかしくない」
あの子の兄も白詛で死にかかってるとババアは言った。
新八「・・・」
みんな白詛について話したくなさそうだ。
新八「俺には仲間なんて必要ない。あの人があんな事になってから、俺はもう・・」
少し溜めた新八。
きっと新八も話したくないんだ。
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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか？ (2019年4月28日 16時) (
レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます！！涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます！！長引いてますがよろしくお願いします！！ (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい！！ (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです！むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです！1日の楽しみになってます！応援してます！！ (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田いずみ | 作成日時：2017年11月5日 22時
