674話 ワガママ一つ ページ42
新海「船の中は大変そうだ」
爆発している船を見る新海さん。
そしていつのまにかいなくなってる旦那たち。
「船で何かが起こってる」
新海「妹ちゃん」
「はい?」
新海「あの船は妹ちゃんも知ってると思うけど、春雨の船だ。俺らも行こう」
「はい。でも私たちもボロボロですよ?右手包帯ですし」
新海「春雨を、鷹の目を止めるには俺たちの力が必要だ。妹ちゃんにとって大事なんでしょ?」
「新海さん・・。本当はお父さんを止めることができた今、私たち・・いや新海さんが関わる必要はないのに・・すみません」
私は隣に立つ新海さんの方を振り向くと頭を下げた。
新海「はぁー」
ため息が聞こえたかと思うと、頭に重みを感じた。
新海「なに堅いこと言ってんの?妹ちゃんにとってココは大事なんでしょ?だったらワガママ一つ言ってもいいんじゃない?」
「新海さん・・」
私は顔を上げ新海さんの目を見る。
新海「頼ってもいいんじゃない?妹ならお兄ちゃんに」
新海さんはニコリと笑って言う。
「新海さん、私、一つワガママ言ってもいいですか?」
新海「一つと言わずいっぱい言っていいよ。お兄ちゃんは寛大だから何でも聞いてあげる」
「じゃあまず一つ。将軍様を助けるのを手伝ってください」
新海「うん」
私たちは将軍様を救うために歩き出した。
百地「やはりこうなってしまったか。此の期に及んで遠慮は無用ぞよ」
百地さんの前には忍の集団。
百地「服部の小僧を一人で死なせるな。忍の魂を見せてやれ」
その言葉に忍たちは一斉に飛び出した。
「いた」
私は忍の城を走り回り、やっと将軍様を見つけた。
新海「妹ちゃん、将軍様はどこに行こうとしてんだ」
「多分・・服部全蔵を救いに行こうとしてるのかも・・」
新海「でも標的である将軍様が外に出れば、狙われるのは確実だろ」
「そうですね。止めなくちゃ」
私たちは走り出す。
「待ってください!!将軍様!!」
私は階段を下り、全力疾走をしている将軍様に声をかける。
将軍様はチラリと見たが足を止めない。
「将軍様!!」
私は追いかけて再び声をかける。
そんな将軍様は階段を降りると立ち止まった。
銀時「逃げてる面には見えねぇが。どこに行かれるんで?」
旦那が階段の下で待っていた。
私と新海さんが驚きで立ち止まれば、後ろには神楽ちゃんと新八くんが立っていた。
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いっち(プロフ) - 沖田いずみさん» 長いからこそストーリー性があり、読みがいのあるこの作品が大好きです!これからも応援してます! (2016年11月14日 0時) (レス) id: 40d91c7f16 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - いっちさん» ありがとうございます*こんな超長いの読んで頂きありがたいです( ; ; )今後もよろしくお願いします!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りしゅまろさん» いえいえ( ´ ▽ ` ) 息抜きそろそろ描こうかなーって思ってたので全然OKです!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 恋花月さん» コメありがとうございます*お気に入りまでしていただきありがとうございます( ´ ▽ ` )今後もよろしくお願いします!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
いっち(プロフ) - 1周年おめでとうございます!最初からずっと読んでいて更新楽しみにしていました!これからも頑張ってください! (2016年11月13日 13時) (レス) id: 40d91c7f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2016年9月17日 21時