651話 約束 ページ14
その表情を見た俺は兄貴の胸ぐらを離した。
総悟「たく、面倒な兄貴でィ」
兄貴は自分の胸ぐらを直すと、目の前にいる奴らを見る。
新海「さっさと終わらせて行くとするか」
総悟「そうだねェ、お兄さんよォ」
新海「テメェにお兄さんなんて言われたくねぇ」
総悟「酷ぇや。さっきは慰めてやったのに」
新海「慰められた覚えねぇから。俺は前からAのお兄ちゃんだから」
総悟「け、血を気にしてたくせによく言いまさァ」
新海「うるせぇ」
そんな俺と兄貴のやり取りの間にも、アチラは進んでいたようで
父親「A、殺される覚悟は出来たかな?お前は仲間とともに、この船とともに沈んで行くといい。将軍も死んだ。この星にもう護るモノなどなくなったにすぎない」
「言ったでしょ?まだ私の・・護るべきモノはなくなってないって」
父親「ほぉ、でもこの状況でどうやってお前のその護るべきモノを護るんだい?」
確かにあの状況で押されてるのはAだし、ボロボロなあの状況で反撃するなんて無理だろう。
総悟「Aの奴・・いったいどうするつもりでィ・・」
俺がボソリと呟いた時だった。
「護る方法ならまだ一つある」
父親「ほぉ、それは何だい?命乞いした所で私は優しくしないぞ?」
バカにしたように言う父親に、Aは父親に向けていた銃を下ろすと、父親を睨みながら言った。
「誰がそんな負けを認めることするか・・」
父親「だったらどうするんだい?」
「決まってる・・」
そう一言言ったAは、俺の方を振り向いた。
総悟「?」
いきなり振り向いたため意味がわからずにいたら
「総悟」
総悟「なんでィ。手伝えは無理ですぜ?テメェの兄貴とザコども蹴散らしてる所なんでね」
「違う。約束、守ってくれるんだよね?」
何の約束なのか。
アイツと色んな約束をしすぎて、俺は取りあえず
総悟「あたりめぇだろうが」
と言った。
これが何倍も大変なことになるなんて思いもせずに。
「ありがとう。よろしくね」
そう言うとAは、自分の右耳に触れた。
それで俺は理解する。
「お父さんに勝つにはこの方法しかないみたい」
そう言って俺に笑いかけた。
ーーー
すでにお気づきの方もいるかと思いますが実はアンケートをしています(^○^)
答えてもいいよって方はお願いします!!
*沖田いずみ次回作アンケート
http://uranai.nosv.org/u.php/enq/bdc5578d3c1/
よろしくお願いします\(^o^)/
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いっち(プロフ) - 沖田いずみさん» 長いからこそストーリー性があり、読みがいのあるこの作品が大好きです!これからも応援してます! (2016年11月14日 0時) (レス) id: 40d91c7f16 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - いっちさん» ありがとうございます*こんな超長いの読んで頂きありがたいです( ; ; )今後もよろしくお願いします!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りしゅまろさん» いえいえ( ´ ▽ ` ) 息抜きそろそろ描こうかなーって思ってたので全然OKです!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 恋花月さん» コメありがとうございます*お気に入りまでしていただきありがとうございます( ´ ▽ ` )今後もよろしくお願いします!! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
いっち(プロフ) - 1周年おめでとうございます!最初からずっと読んでいて更新楽しみにしていました!これからも頑張ってください! (2016年11月13日 13時) (レス) id: 40d91c7f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2016年9月17日 21時