【銀魂】一番隊副隊長は天人さんですpart13

628話 コレでよかったのか＊ ページ36

ーーAside


市村「コレでよかったのですか？」


「あんたこそコレでよかったの？」


市村「・・・・よかったですよ？あなたのように後悔なんてこれっぽっちもしてないですよ」


そう言う市村にはいつものような落ち着いた雰囲気がない。


「どこがよ」


市村「まぁあなたにも護りたいモノがあるように、俺にも護りたいモノがあるんですよ。俺のような親も仲間もいない奴にもね」


そう言って私を通り過ぎようとしたとき市村は


市村「まぁ俺はアンタのことは大嫌いだがな」


それだけ言うと消えた市村。


「お生憎様、私もアンタのこと嫌いだよ。たく、何考えてるか掴めないってのはヤダ」


？「うーん、でも君も何考えてるかわからないよネ。君は敵なの？味方なの？」


そんなおちゃらけた感じの声は聞き覚えがあるわけで振り返る。


「神威団長の好きなようにとってくれて構わないですよ？多分あなたの敵になることはないと思いますから」


神威「えー、それじゃあ面白くないじゃないか。俺は君と戦いたいのに」


「これ以上骨を折られるのはたまったもんじゃないんでね。遠慮しておきますよ」


私はそれだけ言うとその場を離れた。


ーーーーーー



ーー総悟side


あれから数日が経ち、俺がいるのは病院だ。
俺はある病室の扉を開ければ


新海「よ、沖田」


総悟「なんでィ、まだ死んでなかったのか」


ニコニコと笑っているクソ兄貴が手を挙げていた。


新海「おい、病室でなんつー酷ぇこと言ってんだ」


総悟「チッ」


新海「お前今舌打ちしただろ！？なんでお前生きてんだって思っただろ！？」


ギャーギャーやかましいクソ兄貴。
どこが怪我人だ。


総悟「うるせぇな。別にテメェのこと、なんで死んでねぇんだよ。なんて思ってねぇでさ」


新海「思ってるよな？絶対思ってるよな？」


総悟「やかましいんだよ。で？Aがこれからどう動くのか検討ついてんのかィ？」


俺が真剣な顔で言えば


新海「あぁ、遅かれ早かれ動き出すのは確かだ」


総悟「江戸を潰しにかかるのか？」


新海「こないだの一件覚えてるか？」


いろんなことがありすぎてどの一件なのかわからなくなっていたら


新海「一橋派の一件だよ」


総悟「あぁ、あの一件か」


それがどうしたと問えば


新海「奴ら鷹の目だけじゃない。夜兎や攘夷志士どもと手を組むらしい」


総悟「それで将軍の首を狙って地球潰しってわけか」


俺がそう言えば奴はうなづいた。

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