・ ページ34
優吾がさっくんに連絡を入れてくれたので自分の布団に北斗を入れる。
正直俺はほぼ治ってるから大丈夫、強いて言えば動悸を少し感じるくらい慣れてる。
さっくんは忙しかったようで連絡を入れた30分後くらいに来た。
「ごめん遅くなった！あれ、北斗は？」
「こっちこっち笑
ベッドに来てすぐ寝ちゃったんだよね。」
「え、大我のとことか珍し。
ちょっと熱測るか。」
さっくんは北斗の脇に体温計を挟み込んだ。
「うわっ…ほんとだ。地味に熱あるねぇ。
とりま宮舘先生呼んでみるか。
…ってかこんな場所だけど大我は大丈夫？」
「もう大丈夫。」
「りょーかい。でも無理しちゃだめよ。
(ガラガラガラっ)
あ、宮舘先生！北斗八度三分あるんですよ。」
「えーどしよっか。とりあえず起こそ。北斗〜起きて、一旦診察したいから。
おーい……いや起きんな。」
「ほーくとっ。きついかもしれないけど起きれない？」
ポカポカしてる体を優しく揺するとパチッとうるうるさせた眼を開けた。
「んぅ…たいがっ。」
「えっ、起きた。大我パワーえげつないな。
北斗〜一旦診察するよ？はいあーん。」
子供扱いにもにも関わらずあーんと大きな口を開ける北斗はなんて素直なんだ。そこが樹とは違う。
一通り終わらせた宮舘先生は首を傾げている。
「うーん、風邪とかじゃ無さそうね、貧血はあるけど。
大我が心配で熱出ちゃったとか？笑
とりあえず移る心配なんかは全然ないからキツくないのであれば励ましといて？
俺が声かけるより効果ありそうだし。」
「ふふっ、いいよ。」
もし本当によ。
俺の事が心配で熱出ちゃったとしたら可愛すぎない？
北斗自身は眠たいのか船を漕いでいたが今肩の方に寄りかかってきた。
その衝撃でパチッと目を開けてぼーっとしている。
「…たいが、いっしょにねよ？」
たどたどしい言葉で一緒にこのベッドで寝ることを要求してきた。
今日の北斗にとってはそれが一番安心するんだろうし、早く治ってくれるかも。
こういう時だけしか、こんな北斗を堪能できないんだから。…楽しもう笑
「いーよ。寝よ寝よ。」
お互いを求めてるだなんて、最高じゃないか。
𝐹𝑖𝑛.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひー(プロフ) - 檸檬餅 .*゜さん» 返信ありがとうございます。そうです！浦島的解釈が近いかなと（分かりにくくてすみません）いくらでも待ちます(*^▽^*) (2022年3月24日 0時) (
レス) id: ce8d850f3a (このIDを非表示/違反報告)
檸檬餅 .*゜(プロフ) - ひーさん» リクエストありがとうございます☺️犬が子供たちに虐められてるって解釈で大丈夫でしょうか…リクエストから作るのは初めてなので上手く書けるかは分かりませんがやってみます💪(書きだめ無いので時間取るかもです…) (2022年3月23日 6時) (レス) id: 83c490bf60 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - リクエスト失礼します！大我くんが定期検診が鬱で散歩とかしてたら、犬が他の入院してる子供たちにいじてられてて、守ろうと庇って怪我…とかできますか(>_<) (2022年3月23日 0時) (レス) @page40 id: ce8d850f3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：檸檬餅 .*゜ | 作成日時：2021年12月2日 21時
