無一郎の大切な幼馴染み

〃 ページ15

炭治郎 目線





善逸「誰！？めっちゃ可愛いんだけどっ！！」





禰豆子の裁判の時にいた彼女が左手をアオイさんに巻いて貰っている


俺達の為に怪我をしたと思ったら申し訳ないけれど、彼女には本当に感謝している





炭治郎「あの、さっきは本当にありがとうございました！」



貴女『どういたしまして！』





元気よく返事をしてくれる彼女

何というか………可愛い





アオイ「終わりましたよ」





Aさんの左手の包帯が巻き終わったようだ





貴女『ありがとう、アオイちゃん。凄く綺麗に出来てるね、流石！！』



アオイ「いえ、それほどでも……あまり無茶をしないで下さいね」



貴女「は〜い。あっ、そういえば！炭治郎くん達にちゃんと自己紹介してなかったね」





思い出したかのような様子を見せると、彼女は椅子から立ち上がり、満面の笑みで言った





貴女『私は雪柱の雪鈴A、宜しくね！
えーっと、そっちの君は………』





Aさんは俺から視線を外すと善逸の方を向く





善逸「柱！！？俺、あが……我妻善逸です！！///
可愛いのにめっちゃ強いなんて！！す、好きです！俺と結婚して下さい！」





善逸は少しぎこちない様子で名乗るとAさんが握手を求めた手を両手で握り、求婚を迫った


善逸の頬は赤みを帯びているように見える





炭治郎「善逸！止めるんだ！！」



貴女『あ、あはは……と、ところで其処で寝ているのは？』





彼女が指差す先には寝込んでいる伊之助がいた





炭治郎「嘴平伊之助です。鬼との戦闘で色々あって、元気がないんですけど……」





Aさんは善逸から離れ、伊之助の方へ近付いた





貴女『こんにちは、伊之助くん！私は雪鈴A、宜しくね！』



伊之助「ヨワクテ、ゴメンネ…」



炭治郎「伊之助……」





伊之助は小声で謝罪の言葉を口にしていた

相当気に病んでいるようだ





貴女『大丈夫だよ、伊之助くん！弱かったら強くなればいい！
頑張ってる人を止める権利なんて誰にもないんだよ？今は例え弱くても、伊之助くんは絶対強くなるから諦めちゃダメだよ！！』



伊之助「ほわほわ…」





Aさんは、伊之助の手を握りながら言う


裁判の時もそうだったけれど、彼女はとても優しい

そして勇気をくれる





貴女『ねぇ、炭治郎くん』



炭治郎「は、はい！」

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