愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ28)

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カルマ「はいテスト
多分全問正解

後月島ちゃんの分も6割正解だと思う」

A「っ！？

(いつの間にっ！？)」

殺せん「！」

カルマが出したテスト用紙の2枚のうち1枚はAのテストだった

机の上にあったはずのテスト用紙がいつの間にかなくなっていたのだ

カルマは微笑みながらもAの手首を掴み、
すでにまとめられているAの鞄を持つと教室の扉へ向かう

カルマ「じゃね「先生」～

明日も遊ぼうね！」

A「ちょっと…カルマ…」

微笑みながらもAと教室を出ていく
殺せんせーはジェラートを押し付けられ、汚れてしまった衣服を黙って拭っていた

そんななか、この男子だけ別のことを思っていた

前原「(カルマに先超された…！！
しかも間接キスまで！？

悔しすぎる…！！)」

お近づきになることを目標にしていた前原は、心底悔しがっていた

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【ところ変わってとある場所】

カルマのサボりに無理やり付き合わされたAは若干怒りがあった

A「ちょっとカルマどういうつもり？

私授業をサボるなんて一言も…」

カルマ「月島ちゃん今日だけ付き合ってよ」

A「は？何で…」

カルマ「…月島ちゃんさ隠せると思ったの？

腕…去年の夏頃から包帯巻いてるけど
何を隠そうとしてるの？」

自分の質問に今までのらりくらりとかわしていたカルマの目が急に変わる

腕のことを見抜かれそうなAは伏せ目になる

2人の間には気まずい空気とともに風が吹く

カルマ「…まあいいや
言うまで待つから」

A「……。」

カルマ「明日さあの先生を殺すから

月島ちゃん見ててね」

カルマの狂気染みた顔に少し恐怖を感じる
Aは返事することもなく、ただカルマを見ていた

その後、解散となりAは重い足取りで帰路に着く

A「(帰りたくない…

でも…
帰らないともっと酷い扱いを受ける…)」

烏の鳴き声、子どもの声、主婦の井戸端会議…
今のAにとっては、耳障り以外のなにものでもなかった