42話 ページ5
『…あの、キャンベルさん…離してもらっても？』
「何、照れてるの？」
…この人話し通じない人だ。
何があったかって…あの後何気ない話をして私はもう時間なので晩食を食べにいこうとすると、何故かキャンベルさんは異常に距離が近く、今だって私の首に腕を回して、顎を肩に乗っけている。
『…照れてませんし、このままだと皆さんに変な目で見られてしまいますので…』
「照れてるじゃん。僕は別にどう見られたっていいけどね。」
『貴方が良くても私は嫌なんです…！』
あと照れてません！と私は付け加え、周りに人が居ないか確認する。かれこれこのやりとりを広間の扉の前で数十分はしている気がする…
「ねぇもう入ろうよ。お腹空いた。」
『私もですよ！だから離してください…！』
キャンベルさんの腕を掴んで剥がそうとするが彼は微動だにせず、未だ私に引っ付いている。
『…はぁ、分かりましたよ…早く行きましょう。』
私は痺れを切らして広間の扉に手をかける。もう皆は先に食べているだろうし、きっと話に夢中になっている人が多いから私達に気付く人も少ない筈。
チラッ…とキャンベルさんの顔を見ると目を見開き、意外そうな顔をしていた。そして凄く嬉しそうな…
心の中で誰にも気付かれませんように…と願い、扉を開く。
案の定広間中は話で盛り上がっていて、私達を気にかける人は居なかったように見えた。
そして何故か私達は向かい合うように端のテーブルに座り、今日のデザートを食べている。
今日のデザートというのはプリンのことで、まるで最近あった災難全てがプリンに変換されて返ってきたみたいだ(？)
でもさっきからキャンベルがずっと私の食べてる姿を見てくるのでそこはすこし不満だったりする。
「随分幸せそうに食べるんだね。」
『幸せですから。』
会話をなるべく早く終わらせたくて素っ気ない返事で即答する。
するとキャンベルさんは、むすっ…と不満そうな顔をしてその後すぐに何かを思いついたような顔になり、口を開く。
「僕のあげようか？」
『…ん、え？いいですか？！』
思わず身を乗り出して大きな声を出してしまう。
だってこんな人に悪戯をすることが生き甲斐みたいな人が私にプリンをくれるだなんて…驚きが隠せない…
私はそう感動していると、
「いいよ。はい、あーん。」
『へ？』
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おかさん(プロフ) - 今更ですが…更新…待ってます……… (2022年11月9日 20時) (
レス) @page22 id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
RIRIKO(プロフ) - めっちゃドキドキしちゃいました!!課題って大変ですよね……無理せずに頑張ってください！！応援してます〜 (2021年4月6日 4時) (レス) id: 9b17341c39 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 続きがすごく気になります…………！ (2021年4月2日 1時) (レス) id: 31e6f8227b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» わー！！ありがとうございます！！！告白の嵐……！嬉しいです！！（）更新全然出来てなくて申し訳ないです……！頑張りますー！！ (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年5月5日 2時
