40話 ページ3
ノートンside
黄金の石窟…嫌な予感はしていた。
こんな所に来てまで僕は過去に囚われなくてならないのか…
暗闇が僕を蝕み、かつて仲間だった人達の叫び声が耳に、脳に響く。
寒くて暗い。
巨大な目玉が僕を見据える
喰種が僕に
トロッコや梯子を伝うときの軋む音
全てが不愉快で屈辱的で、早くこの場から去りたかった。
だけど、
今となっては過去の話、気に病むこともないだろう。そう思っていた。
頭が割れそうな程に痛い
記憶の茨が脳をギリギリと締め付けるように
炎の海が視界いっぱいに広がる
息が苦しくて酸素が肺に行き届かない
僕を化け物のように見てくるその視線
口々に僕を罵るその言葉に恐怖を思い出す
気づいたら僕はその場に座り込んでいて、立とうにも身体が言うことを聞かずに留まってしまう。
心音が近い。ハンターはもうすぐそこまで来ている。
…このままでは僕のせいで負けてしまう。
すると、
「貴方は…探鉱者さんじゃありませんか。どうしました？体調不良ですか？」
「おいノートン？どうした？」
「キャンベルさん？何かあったんですか？」
「顔色が悪いわね。風邪かしら…？」
ヘレナさんの特質でハンターがすぐ前に居るというのに一向に逃げようとせず座り込んでいる僕を見て三人は何事かと確認しに来たのだろう。
「…あ、す、すいません…ちょっと昔の事を思い出してしまっ…て…」
「なんでお前が生き残った。」
「一緒に×んでいれば良かったのに。」
「裏切り者の薄情者。」
「誰にも必要とされていない癖に。」
幻覚だ
幻聴だ
こんなの僕の妄想に決まってる
皆がこんな事言う訳が…
意識が遠のいていく。
ハンターが投降したわけでも、酷い怪我を負ったわけでもないのに。
僕は、また必要とされなくなるのか。
・
・
短めです…すいません…( ･᷄ὢ･᷅ )
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おかさん(プロフ) - 今更ですが…更新…待ってます……… (2022年11月9日 20時) (
レス) @page22 id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
RIRIKO(プロフ) - めっちゃドキドキしちゃいました!!課題って大変ですよね……無理せずに頑張ってください！！応援してます〜 (2021年4月6日 4時) (レス) id: 9b17341c39 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 続きがすごく気になります…………！ (2021年4月2日 1時) (レス) id: 31e6f8227b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» わー！！ありがとうございます！！！告白の嵐……！嬉しいです！！（）更新全然出来てなくて申し訳ないです……！頑張りますー！！ (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年5月5日 2時
