番外編「優鬼」6 ページ15
「A〜、今日の協力狩りどこに居たの？Aぜんぜん信号発信しないからさ、僕ずっと探してたのに！そして気付いたらハンターは投降しちゃってるし！！」
私が晩食を食べ終わった横で未だに文句を垂れながら頬いっぱいに料理を詰め込むトレイシー。
『…ん〜、ちょっと面倒くさいのに絡まれてて…それにトレイシー達は遊んでて良かったのに。私が解読してたからさ〜。』
そんな事より早く食べ終わって。と付け足すと彼女は更に不服そうな顔を浮かべる。
「面倒くさいのって？アユソ？」
『それは失礼でしょうが。』
唐突にカウボーイさんの名が出て思わず笑みが溢れてしまったがそんな事は断じて思っていない。
多分。
「え〜？まあ良いや、後の話はまた今度じっくり聞かせてもらうから！」
『遠慮しとくっ、ほら早くトレイ置きに行きな。』
覚悟してな！とまるで悪役の捨て台詞のようなものを吐き捨てて一直線にキッチンへと向かう彼女はやはりいつ見ても危なかっしい。
そんなトレイシーを遠目で見送り、私は人が少なくなってきた広間で珈琲の匂いが充満しないように薄めの物を淹れて呑む。
この後は適当に時間を潰しつつ自室のシャワールームを使ってダラダラと過ごそう。
そう考えながら私は部屋へと続く廊下を歩く。
いつも何処かしら怪我を負っていたせいか、シャワーを浴びると傷に染みるため苦手味を感じていたが最近はゲームを休ませてもらっている為、怪我はほぼ0。
それに、再開後もし無茶でもしてしまったらそろそろトレイシーにぶっ叩かれてしまう。エミリーには……
想像するのも怖いな…
案の定痛みを感じることの無いシャワーは実に有意義な時間で、久しぶりだったからか少し嬉しくも感じた。
私は動き易いという理由で軍人時代から短くしていた髪の毛を軽く拭く。
そして、長く浴びていたからか少し熱くも感じる身体を冷ますために荘園にいる全員共同で使用することのできる中庭も覗けるバルコニーへと向かう。
普段ならそのままベッドへ直行か暇潰しにトレイシー
の部屋へと突撃するのだが……
トレイシーは、負けた試合があるとロボの改良、またメンテナンスについて毎回ハンターの館のバルクさんへと聞きに行っているのだ。
律儀で偉いよなぁ…と感心しつつ小さく呟き、私はバルコニーへと歩いていく。
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おかさん(プロフ) - 今更ですが…更新…待ってます……… (2022年11月9日 20時) (
レス) @page22 id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
RIRIKO(プロフ) - めっちゃドキドキしちゃいました!!課題って大変ですよね……無理せずに頑張ってください！！応援してます〜 (2021年4月6日 4時) (レス) id: 9b17341c39 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 続きがすごく気になります…………！ (2021年4月2日 1時) (レス) id: 31e6f8227b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» わー！！ありがとうございます！！！告白の嵐……！嬉しいです！！（）更新全然出来てなくて申し訳ないです……！頑張りますー！！ (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年5月5日 2時
