番外編「優鬼」3 ページ12
マップは湖景村で私がスポーンした場所は小屋。ここなら直ぐに解読ができるし人も集まりにくいだろう。
そう思い私は［解読に集中して！］と自分の位置を皆に知らせる為にチャットを打つ。
まあ解読は私が進めるし皆には優鬼……と思われし気ハンターと遊んでてもらってもいいのだが。
淡々と一人で解読を進めるのは何ともつまらないものだし、あと暗号機が4台も残っているのは酷く虚しくも感じた。
幸い、最初に暗号機を1台終わらしてくれてた人達が居た為3台は終わっていたがそれにしても長い作業になりそうだな…と私は考えながらも暗号を打ち込んでいった。
そして、解読が5割を超えてあと半分となったとき、暗号機から漏れる喧しい音に混じりながらも窓枠の方から足音が聞こえてくる。そしてその足音は徐々に此方へと近付いてきて……
「あっ！偵察兵さん！…ごめんなさい、ちょっと避難させて下さい。」
窓枠を乗り越えて、息を切らしながら小屋へと入ってきたのは幸運児くんで、何やら誰かに追われて居たのか後ろをチラチラと気にしながらも、私に避難させてと嘆いている。
『うん、大丈夫だよ。ところでどうしたの？誰かに追われている様だけど、もしかしてハンターが優鬼詐欺だった…とか？』
そう怪訝な雰囲気画漂いつつも私がそう言うと、予想しなかったことに、幸運児くんは目を見開ききょとんとした表情になる。そして忽ちくすくすと笑いだした。
「ふふっ、違いますよ。実は僕のこの衣装について、女性陣の一部の方達が揶揄ってくるんです…！なので此処に逃げてきたんです。」
そういう事か。幸運児くんも苦労しているんだな…
そう考えていると、幸運児くんは私に少し近付いて、何処か不思議そうな顔をして口を開く。
「それよりそのネックレス？綺麗ですね。前までは付けていなかった筈ですが…誰かからの贈り物ですか？」
…そうか、彼はよくナイチンゲールや荘園の主と共に私達の衣装を考案して作ってくれているから変化に気付きやすいのか。
『よく気付いたね。そうだよ、これは貰い物。』
カタカタと暗号を打ち込む手を止めずにそう答えていると、その様子に気付いたのか、幸運児くんは直ぐ様私の隣へと来て解読を手伝ってくれる。
「やっぱり！似合っていますよ。届け人は仲の良いトレイシーさんですか？」
『ん？いや、ナワーブさんだよ。』
「ほう…あの傭兵も隅には置いておけませんね。」
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おかさん(プロフ) - 今更ですが…更新…待ってます……… (2022年11月9日 20時) (
レス) @page22 id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
RIRIKO(プロフ) - めっちゃドキドキしちゃいました!!課題って大変ですよね……無理せずに頑張ってください！！応援してます〜 (2021年4月6日 4時) (レス) id: 9b17341c39 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 続きがすごく気になります…………！ (2021年4月2日 1時) (レス) id: 31e6f8227b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» わー！！ありがとうございます！！！告白の嵐……！嬉しいです！！（）更新全然出来てなくて申し訳ないです……！頑張りますー！！ (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年5月5日 2時
