番外編「優鬼」2 ページ11
後ろから聞き覚えのある声と同時に突如として肩にくる重み。
『ぅわっ、ナワーブさん。』
「意外と反応薄いな。もっとオーバーなリアクションされるかと思ってたんだが。」
そういえば今は私の肩にナワーブさんの肘が置かれていて少し視線を上げればすぐそこに彼の顔がある。という状況なのに前よりは驚かなかった。
どうしてだろうか…やはり、
『慣れですかね？それか警戒心が薄くなったから…とか？』
「なんだそりゃ。てか俺に聞くなよ。」
私がほぼ直感でそう答えると、ナワーブさんは少し微笑みながらも苦笑し、私に返事を返す。
それに釣られて私も僅かに笑みを溢すと、嬉しそうにこちらを見てくる。
「それはそうと、何か悩みでもあんのか？」
この雰囲気に飲まれて、思わずあと少しで開催される協力狩りについてを忘れてしまいそうになったが、ナワーブさんの一言で脳裏に蘇ってくる。
『実は、協力狩りに誘われたんですけど如何やら優鬼らしいんですよね…まあ、無駄に疲れないのでいいんですけど。』
そう言うとナワーブさんは不思議そうに首を傾げる。
「それ、ゲームが始まる前から優鬼って断言されているってことだよな。ハンターは何を考えているんだ…？」
『そうなんですよね…一応警戒はするつもりなんですけど…まあ万が一優鬼詐欺だったとしても誰一人として吊らせませんけどね！』
暗い空気を一掃すべく私は笑顔を浮かべて自信満々にそう言う。
するとナワーブさんは一瞬ぽかん、と驚きを隠せていなかったがその後すぐにまた目を細め笑みを溢す。
「ははっ、面白い奴だな。俺も今日は協力狩りに出る予定なんだ、お互い頑張ろうな。」
そう言われ私は短く返事を返し、マッチングルームへと向かう。
ナワーブさん、本当に話しかけやすくなったなぁ…何せ前まで目を合わすのすら苦手だったし、何より怖いイメージしかなかったからな…
私はそう考えていると、あっという間にマッチングルームへとつく。
中は殆どが女性サバイバーで端っこには巻き込まれたであろうメイド服の幸運児くんとカウボーイさん。
私が最後だったらしく、慌てて準備完了を意思するとパリン、とガラスが割れる音と共に視界が暗転する。
ハンターは誰なんだろう。早く帰りたいので解読だけしてゲートを開けてさっさと荘園に戻ろう。
そんな事を考えていると徐々に意識が遠のいていく。
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おかさん(プロフ) - 今更ですが…更新…待ってます……… (2022年11月9日 20時) (
レス) @page22 id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
RIRIKO(プロフ) - めっちゃドキドキしちゃいました!!課題って大変ですよね……無理せずに頑張ってください！！応援してます〜 (2021年4月6日 4時) (レス) id: 9b17341c39 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 続きがすごく気になります…………！ (2021年4月2日 1時) (レス) id: 31e6f8227b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» わー！！ありがとうございます！！！告白の嵐……！嬉しいです！！（）更新全然出来てなくて申し訳ないです……！頑張りますー！！ (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年5月5日 2時
