20話 ページ21
「ああ、そうだったわ。話すことがあるのよね。私は広間に行ってるから終わったら呼びに来てちょうだい。」
エミリーは思い出したようにそう言い、部屋を出ていく。
…
『あ、の…さっきのはどういう意味ですか？』
私はイソップさんに問う。
「そのままの意味ですよ…本当は大丈夫なんかじゃないくせに。自分が大丈夫だと思いたいから、そう言って自分に言い聞かせているんでしょう？」
いつもとは違くハキハキと喋り、未だに私を睨み続けるイソップさんに少し怖じ気つく。
『でも、大丈夫じゃなくても…守らなきゃいけないから。それが私の使命ですから。それに全うするだけですよ。』
私がそう言うとイソップさんは何処か哀しそうな顔、というか目をし、私の肩を掴む。
「そんなボロボロになっても…まだ守り続けるんですか…？！お願いですから…無理を、しないでくださいっ…！」
そんな顔、私は望んでいない。心配なんてしないでほしい。
『そんなに…私は頼りないですか？心配しないでください、私は偵察兵、兵隊だったんですよ？少なくとも他の人より頑丈です。』
私はそう言いニコッと微笑む。
イソップさんは私の肩から手を離し、目を逸らして、口を開く。
「確かに貴方は兵隊に属していて他の方より頑丈かもしれません。でも、」
「兵隊だから頑丈だなんて関係ない。貴方は、Aさんは、女性です。それを自覚してください…」
嗚呼、
私はどれだけ彼に心配させていたんだろう…
『ありがとうございます…イソップさん。』
「これからは、もっと僕達を頼ってくださいっ…！
もう1人で何でも抱え込まないでください…」
イソップさんは少し涙目で私に縋るようにしてそう言う。
『…分かりました。頼りにしてますよ。イソップさん。』
私は痺れを切らせ、そう伝えると彼は安堵したように近くにあった椅子に腰掛ける。
私は彼の背中を擦りながら、彼が落ち着くのを待つ。
さっきもこんな事あったな〜と思い、笑みが溢れる。
暫くするとイソップさんはありがとうございますと言いその場に立つ。
「もう少しで晩食です。支えますので一緒に行きましょう。」
もうそんな時間か、彼に礼を言い手を取る。
『あ、そういえば、イソップさんって社交恐怖？でしたよね。大丈夫なんですか？その、私こんな事してもらっちゃって…』
ふと気になり聞いてみる。
すると、
「Aさんなら、大丈夫です。」
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
