10話 ページ11
トーストに目玉焼き、サラダに、林檎。
朝食みたい…
でもあの横暴で目つきの悪い如何にもガサツですみたいなナワーブさんからは想像もつかないほどの美味しそうな料理が出てきて私は今結構戸惑っている。何より毒が入っていないかが心配だ。
あと、量が多い。何でトースト3枚も焼いたの。私はお前らみたく暴飲暴食じゃあないんだけど。
まあ食べるんだけどね…
『いただきます』
私はナワーブさんに礼を言い、手を合わせ、食べ始める。
食べ始めようと思ったのに…っ！
なんで私の前の席に座るんだ…！！
何を考えてるのか全く分からない…
私は渋々サラダを口に運ぶ。あ、美味しい…
「なぁ」
ナワーブさんが頬杖をついてあの鋭い目…とまではいかないが思わず怯むような目で私を見る。
「お前…なんであんなことしたんだよ…」
何処か哀しそうな声と顔でナワーブさんはそう言う。
あんなこと、と云うのは今日のゲームのことだろう。
なんでって…言われても…
『私は、勝つ為に最善を尽くしただけ…あそこでナワーブさんが私の盾になっていたとしても私の移動速度とあの怪我では逃げられない。だから私はナワーブさんに逃げてほしくて盾になった…だけです。』
そう言うとナワーブさんは下を向いて私にまた問う。
「自分が盾になること、仲間に見捨てられることに対して、お前は何も感じないのかよ…！」
…
『慣れっこ…ですから…』
私は少し微笑んでそう言う。
「っ…！」
ナワーブさんが何処か切なげな目で私を見る。
『それに、私は見捨てられていませんよ。ナワーブさん、最後に助けに来てくれたじゃないですか。』
そう、彼が私を嫌いだろうが、助けに来てくれたことは事実だ。感謝はしているつもり。
「そうだよっ…！俺はお前を助けに行った！だからっ…！！逃げてくれよ…！」
「俺は…仲間を守って、盾にならなければならないんだよ…」
嗚呼
この人は、私と同じだ。
私と同じく、仲間を守ることに異常な執着心を持っている。
彼の過去に何があったかは知らないけど。傭兵だ…それなりの辛い過去があったのだろう。
『それは…私も同じです。私も仲間を守ることで罪を償おうとしている…これで許されようとしている…」
「だから…お願いします…私の我儘を聞いてください。逃げてください。』
私は最後の林檎を食べて、フォークを皿の上に置く。
「…んなこと…言うなよ」
も、文字数が…
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
