2話 ページ2
「はいA、これあげるー」
『ちょっ、トレイシー?いらないんだけど?』
エミリーとエマが作った美味しい美味しい昼食を頬張っていると隣からトレイシーが人参、ピーマン…その他の野菜諸々をすべて私の皿に入れてきたのだ。
『マーサ!見てよ!トレイシーが野菜入れてきたのっ!!』
前にいたマーサに助けを求めると、巻き込まないでよ!的な視線を向けられ私は肩を下げ縮こまる…
隣からは幸せそうな雰囲気が漂う
『もー!』
「ごめんごめん、ほら、僕のデザートのプリンあげるからさ。」
『え!ほんと?!トレイシー大好きっ!!』
まさかプリンをくれるとは!プリンが追加で食べられるなら野菜なんて2倍も3倍も追加で食べてやる!
なんて馬鹿なことを考えていると…広間に私の大嫌いなあいつらが入ってくる…
『うっわ…トレイシー…早く出よ…』
全く…テンションダダ下がりだ…
「え?!ちょっと待ってよ!僕まだ食べてない!」
え?と思いトレイシーのお皿を見るとまだ少し昼食が残っていた。
とりあえず謝り、トレイシーが食べ終わるのを待つ。
早く…早くどっか行ってくれ!!早く食べ終われ!!
そんなことを思い机に突っ伏す。
これでどうにかしてやり過ごそう…と考えていると…
横からカタン、とトレイを置く音がしその後私の大嫌いな声が続くようにして聞こえてくる。
は????
横には陰キャ組
いやいやいやいやいやいや
まだまだ席空いてんじゃん?!他にもあるじゃん?!なんでここ?!!?なぜここ?!!!??なんでわざわざ嫌いなやつの近くに来るの?!!!!最悪!!!!!ほんとに最悪!!!!!!!!うわぁあああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!
『はぁぁぁぁぁ〜〜〜…』
あ、やば…声に出た…
「でっけぇため息だなぁ、幸せが逃げんぞ」
げ…ナワーブさん…
ニヤニヤした意地の悪い笑顔だ…
お前らが来たせいで逃げたんだよ…なんて言ったらぶっ飛ばされるから言わない。
『関係ないでしょ…トレイシー行こう。』
ちょうど食べ終わったらしいトレイシーに声をかける。
「え、あ、う、うん…」
トレイシーの手を引き広間を出る。
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね!!続き楽しみにしてます!!ですが嫌われてる要素が少ないと思います!嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います!!応援してます! (2021年8月24日 0時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです!!Twitterフォロー?!もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…!!ありがとうございますっ!! (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠いろ | 作成日時:2020年3月31日 18時