23話 ページ34
「いやぁ…申し訳ないです…」
「そう思うならこんな怪我負って来ないでくれる?貴方の天眼とやらは飾りなのかしら?」
いつにも増して厳しいエミリー。イライさんにもお構いなしだ。
先程のゲームのサバイバーはイライさん、ウィリアムくん、マーサ、トレイシーだった。そしてハンターはリッパー。結果は三逃げで勝利したらしい。
だが、一つ異様なことにイライさん以外はそこまで傷は深くなく、肉体的疲労も少なかったらしい。なんでもイライさんが最後皆の肉壁となり護り抜いたとか。
まあ私には関係ない事だし、興味も然程湧かない。
なんてったってイライさんは私のどちらかと言うと苦手な人の部類に入る人物だったからだ。それにあっちだって私のことは好いていない筈。
でも何ら問題無い。ゲームに影響が出ないなら全然。
一つ気になるのはあまり話したこともないのに何故かイライさんは私に対して当たりが強いところ。
いや、当たりが強いというか…彼は私が味方の盾に…悪く言えば贄になると、細かく言ってくるのだ。
まあそりゃ、このままだと勝てる状況で私が突っ込んでいくのはあまりにも無謀だし、信用し難い事だろう。
…私が悪いのもある…だけど、ねぇ…?
心の中でばーか!と何とも子供じみた言葉を繰り返していると、私の寝ているベッドにイライさんが歩いてくる。
やばい、天眼でバレたかな…?
冷や汗が右頬を伝う。
「そのベッド、私に譲ってもらっていいかな?それともずっと占領しているつもりかい?」
イライさんが口を開いて発した言葉の意味は、案外あっさりした内容だった。
私が使うから退いて、邪魔。と言うことだろう。
全く、オブラートに包んだつもりだろうか。私にはお見通しだ。
『…すいません。今退きますね。』
心の中で呆れながらも足を床につけ、腰を上げる。
此処から離れようと、早く部屋へ戻ろうとした。
注意力不足だった、というわけでも無いと思う。
なのに何故か私の体は宙に浮いていた。きっと床に落ちていた包帯でも踏んですっ転んだのだろう。
私はこれから来る痛みに備え、目を瞑る。
「全く…大丈夫かい?」
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文字数が…足りんのよ…
もっと増やしてくんないかな…2倍くらい…
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね!!続き楽しみにしてます!!ですが嫌われてる要素が少ないと思います!嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います!!応援してます! (2021年8月24日 0時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです!!Twitterフォロー?!もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…!!ありがとうございますっ!! (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠いろ | 作成日時:2020年3月31日 18時