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「どうしたの？」
うなる私に日和が尋ねた。
座っている日和の方が目線が低いので、上目遣いで見上げられる。非常にあざとい。
「やっぱり他の人に見て欲しくないかも……。私だけに留めておきたくなって……」
言いながら気付いたけど、ただの独占欲なんだよね。
SNSにあげようと言ったのは私なのに、いざ投稿しようとしたら、誰にも見せたくないという気持ちが湧いてきた。
アイドルを独り占めするなんて発想、プロデューサーが持っていいはずがないのに。
「…………それは、ぼくだから？」
日和の言葉に、目を逸らして頷く。
どうしよう、束縛きついなんて思われてたら。
日和はアイドルだけど、私の好きな人でもあるから、そばにいる自分だけの特権というものが欲しくなっちゃう。
「ごめん、私が言い出したのにワガママで」
「そんなの気にしないね、おいで」
「えっ、」
手を引かれて、日和の隣に座らされる。
ピアノのイスって絶対2人がけじゃないでしょ。
かなり幅は狭いし、1つのイスに2人で座ると密着しすぎて恥ずかしい。
「最近、Aちゃんが素直になってきてくれてぼくは嬉しいね！」
「ちょっと、ここでくっついたらまずいって……！」
今いるのが公共の場であることも無視して、ぎゅーっと抱きしめてくる日和。
素直かどうかはさておき、前よりは自分の思ってることを言うようになったと思う。
だけど、日和が毎回おおいに喜んで羽目を外されては困るので、ほどほどに抑制しよう。
「ゆうたくん、見た？」
「見たよ。やっぱりあの2人……」
あっ、と思った時には遅かった。
振り向くと、満面の笑みでコソコソと耳を寄せ合うひなたくんとゆうたくんが。
よりによって同じ事務所の2人に見られるとは。
「気付かれちゃったじゃん！」
「あはは、Aちゃんとのことが広まるのは、ぼくにとっては好都合だからね！」
「オープンにしすぎだって！」
とか言って、日和がこうやって愛情表現してくれることについては満更でもなかったりするんだけど。
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傘(プロフ) - 炭酸水だぜベイベさん» ありがとうございます…！！本当に励みになります！温かいコメントをいただいてこちらも感動しています…。ぜひ今後もお楽しみに🤗 (2022年5月15日 23時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸水だぜベイベ - 続編おめでとうございます！主様の表現力によって毎度 感動させてもらっています、大好きです!!! (2022年5月15日 17時) (レス) @page3 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2022年5月15日 14時
