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日和の厚意に甘えて…………というかほとんど強引に決められて、今日は泊めてもらうことになった。
ご飯もお風呂も豪華すぎて萎縮しちゃったけど。
ご家族は、お仕事か何かの用事があって今日は帰らないらしい。
「おいで、Aちゃん」
「いや、私はソファとかで十分寝れるから……」
こんなに広い家と部屋があるのに、同じベッドで寝るのは譲らない日和。
私はソファで十分なんだよ。さっきも熟睡できたし。
それに日和が近くにいすぎたら、余計眠れなくなりそう。
「ぼくの命令は絶対だよね？」
「まだ勤務時間なの！？」
「君が仕事中に居眠りをしたからだね」
たしかに寝ちゃったせいで大して働いてない。
一緒に寝るのが嫌だという気は全くないので、日和が言うならと思ってベッドに潜り込んだ。
向き合って寝転がったら、つい言葉を失ってしまった。
目の前に、こんな反則級の美形がいたら落ち着かない。
髪をセットしていない日和はいつもとウェーブ具合が若干違っていて、それも新鮮だった。
「寝る時まで付き添ってくれる可愛いメイドさんがいるなんて、今日はいい夢が見れそうだね」
「緊張して寝れないかも……」
さっきから、私が後ずさりするとそれ以上に日和が距離を詰めてくる。
これ以上は落ちる、というところでぎゅっと引き寄せられて、今までの攻防戦は無駄となった。
こんなに近いとまた心拍数上がるって…………。
要するに、やばい。
「Aちゃん、すごいドキドキしてるね？」
「言わないで」
顔を見られたくなくて、日和の胸板に頭を押し付けた。
すると顎に手を添えられて、無理やり顔を上げさせられる。
目線がかち合ったかと思ったら逸らす間もなく、小さく音を立てて短いキスをされた。
「おやすみ、Aちゃん」
「…………おやすみ」
目を細めて微笑む日和がすごく大人っぽく見えて、思わず反対側を向いてしまった。
向き合って寝るには顔が良すぎる。
これでも心臓に悪いのに、日和が背後まで迫ってくるせいでなかなか眠れなかった。
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傘(プロフ) - 炭酸水だぜベイベさん» ありがとうございます…！！本当に励みになります！温かいコメントをいただいてこちらも感動しています…。ぜひ今後もお楽しみに🤗 (2022年5月15日 23時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸水だぜベイベ - 続編おめでとうございます！主様の表現力によって毎度 感動させてもらっています、大好きです!!! (2022年5月15日 17時) (レス) @page3 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2022年5月15日 14時
