釣り合う人【岩本照】 (ページ15)

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「じゃあそういうことで！よろしくー！」

結局この内容で1発OKを貰い、このままで進めることに。

滝沢さんは忙しなく駆けて行った。

荷物を纏めて帰ろうとすると、岩本さんが口を開いた。

岩「ねぇ、Aさんはこういう俺が見たいの？」

「えっ…」

隣に立っていた岩本さんが近付いてくるので、後退りしていると背中に冷たい感覚が伝わる。

岩「この台本Aさんが書いたんだよね？

じゃあこういう俺を想像しながら書いた…ってことだよね？」

うわーーーイケメンだぁああああーーー

というかこれが世に言う壁ドンですか！？？イケメンすげぇーーーーー

てか睫毛なっが！？？凄いお肌綺麗…そしてなんかいい香りするし…ってやばいそれ所じゃない！！！

今回の舞台内容はR指定が着くか着かないか位のもの。

二徹だったと言うこともあって、ノリで書いた部分が多く結構ディープなものになっている。

設定を予め決めていたから岩本さんを考えて…とかじゃなくて普通にこうなるよなってなった作品。

うわーーーなんて言えばいいんだてかイケメンにこんな壁ドンとかされる人生送って来なかったから対処方法が全く分からない。

私が黙り込んでいると痺れを切らしたのか岩本さんが再び口を開く。

岩「…違うの？

俺はそうだといいなって思ったんだけど。」

壁ドンしときながらそんな可愛い表情しないでくれ…！！！！！

そんな効果音が「しゅん」て着きそうな…

このままではいけないと私はようやく口を開いた。

「あえと、これはあくまでもフィクションなので！！！

失礼します！！！！！」

私は岩本さんの長い御御足を潜って、荷物を持って外へ駆けていった。